新年の初乗りにいかが?縁起の良い駅名10選 黄金、寿、希望…訪れると御利益があるかも

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続いて、宝とか黄金、お金などにまつわる縁起のいい駅名をピックアップしてみよう。

5)大宝駅(関東鉄道常総線)

「だいほう」と読むが、漢字を見ると「大きな宝」であり、縁起の良い駅名である。大宝八幡宮が駅のすぐ近くにあり、参詣客のためにできた駅なのに、今では駅利用者は極めて少ない。

「大きな宝」と書く関東鉄道の大宝駅も、縁起の良い駅名の1つだ(筆者撮影)

古風で小ぢんまりとした木造駅舎は、無人駅のため待合室だけの簡素な造りだ。近年建て替えた新しいものなので、歴史的価値はないけれど好ましい雰囲気を醸し出している。南隣の下妻駅が有人駅なので、大宝駅の硬券入場券を売っている。縁起切符として買う人がいるとのことだ。

6)黄金駅(近鉄名古屋線&JR室蘭本線)

近鉄名古屋駅から各駅停車の電車に乗って5分、2つ目が黄金駅である。大都会の中心部に位置するのに、昼間は特急など通過電車が多く、20分に1本しか電車が停車しない。南側にはJR関西本線、あおなみ線が走り、JRの広大な車両基地や鉄道工場があるので、目に入るのは線路や鉄道車両ばかりだ。

一面稲穂の黄金色で埋め尽くされていたから黄金という地名が生まれたとのことだが、隔世の感がある。黄金陸橋、黄金通もあり、とくに黄金通は、長らく「おうごんどおり」が正式の読みであったが、地元からの強い要望により学校名や駅名に用いられている「こがね」を使った「こがねどおり」に変更された経緯がある。

黄金駅は北海道のJR室蘭本線にもある。東室蘭から長万部方面へ向かう普通列車に乗っておよそ15分、3つ目が黄金駅だ。内浦湾に面した無人駅である。

昆布が群生するというアイヌ語のオコムプシベという地名に黄金蘂という漢字を当てたのが由来で、それを駅名にしていたが1952年に蘂を取って黄金駅に改名された。わかりやすく、しかも縁起が良い駅名になったといえる。もっとも、近年利用者は激減し、1日の利用者数は平均すると10人に満たないようだ。

7)黄金町駅、日ノ出町駅(京急本線)

かつては歓楽街であり治安もよくなかったエリアだが、浄化作戦により夜でも安心して歩ける街になりつつある。黄金町バザールという企画により、アートをはじめ、健全なイベントを数多く行っている。

2つの駅間の高架下を中心に、新たな時代の夜明けを告げ、日ノ出町、黄金町という縁起の良い駅名にふさわしいエリアとなった感がある。横浜駅から5~6分という利便性もあるので、今後に期待したい。

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