米投資家が欧州株に積極投資、上昇余地に懸念 株価は高すぎるのか

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問題は欧州の株価上昇がピークを付けたのか、ECBの流動性供給が米連邦準備理事会(FRB)の場合と同じように株価を上昇させるのかだ。

欧州の成長が米国より鈍い最近の流れを考えれば、相場の上昇局面は既にほぼ終わった可能性もある。ドイツのDAX指数<.DAX>は過去3カ月で14%も上昇し、スペインのIBEX指数<.IBEX>も16%上がっているのだ。

今現在、欧州株は諸外国ほどの割高感はないが、だからといって高くないわけではない。

予想利益に基づく株価収益率(PER)はS&P総合500種構成銘柄の15.3倍に対してユーロSTOXX600種指数<.STOXX>は13.5倍。

キャピタル・エコノミクスによると、インフレ調整後の過去10年の平均利益を基準としたPERである「CAPEレシオ」でみると、欧州株はなお過去の水準と比べて割安だという。

ギリシャの株式指数は年初来の上昇率が32%とユーロ圏で最も高いが、多くの投資家はユーロ圏周縁国の株に対する慎重な姿勢を崩していない。フェデレーテッドのカプラン氏はドイツ株を15%オーバーウエートにしているが、南欧諸国に対してはなお警戒姿勢。ユーロ圏の乗用車販売の増加によりドイツの製造業受注が高い伸びを示したことを例に挙げて、「ドイツの回復は来年にかけて勢いを増すと予想している」とした。

バークレイズ(ロンドン)の欧州アセットアロケーション・ヘッドのギレルモ・フェリセス氏も、米国株をショートにしてDAX、FTSE<.FTSE>、日経平均のバスケットをロングにするよう推奨した。

(Julie Haviv記者)

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