ボルボ「XC40」に並み居る日本車が負けた理由

日本カー・オブ・ザ・イヤー18-19選出の裏側

昨年は本命なき戦いと言うことでCOTYの歴史初となる複数台での接戦だったが、今年はボルボ「XC40」とトヨタ「カローラ スポーツ」のガチンコ勝負となった。

COTYの開票順は60人の選考委員の名前順や投票した順でもなく完全にランダムで行われる。序盤はXC40優勢の展開となった後、途中でカローラ スポーツが伸びて逆転、しかし再びXC40が逆転してそのまま逃げ切り……と、まるで最初から筋書きが存在していたかのようなドラマチックな展開となった。

ほとんどの選考委員が「いいクルマ」と評価

今回の分析を紐解くキーワードは2つ。1つ目は「XC40の評価の高さ」だ。実はボルボXC40に1点も投票しなかった選考委員は60人中1人。つまり、ほとんどの選考委員が「いいクルマ」だと評価したのだ。

XC40はボルボのクロスオーバーSUVシリーズの末っ子となるが、単なる大中小の差ではなく独自の個性を備える。新世代のパワートレイン(Drive -E)&プラットフォーム(CMA)による走りの実力や鉄壁の安全支援システムに加え、兄貴分のXC90/XC60にはないポップ&カジュアルイメージとパーソナルユースに割り切ったパッケージ、そして400万円を切るスターティングプライスなどが高く評価されたのだろう。

ちなみにボルボカージャパンの計画を大きく上回る受注台数で納車まで1年近くかかるそうだが、途中キャンセルはほとんどないそうだ。つまり「待ってでも欲しい」魅力がXC40には備わっているのだ。

2つ目は「トヨタの2台が票を分け合ってしまった」ことだ。カローラ スポーツが314点、クラウンが170点で合わせて484点。仮にCOTYにコンストラクターズタイトルがあるなら1位である。カローラスポーツに10点満点を入れたのは選考委員60人中21人とボルボXC40より多かった。

ちなみに、これまでのトヨタであれば票が割れることを恐れて10ベスト選考の時点で候補を一本化していたと思うが、今回はカローラもクラウンもトヨタを代表する車種であり自信作……ということから、優劣を付けずに真っ向勝負で挑んだ。結果はともあれ、筆者はこの心意気は高く評価したいと思う。

COTY選考委員の配点と10点を入れたモデルの選考理由は日本カー・オブ・ザ・イヤーの公式サイトで公開されているので、そちらも是非見ていただきたい。

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