「高値づかみ」しがちな人が取るべき戦略 投資家が下落相場でも勝つ「1つの方法」

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株式相場がもしあまり上昇しなかったら、どうすべきか。高値、安値は誰にも予想できないからこそ、できる投資方法がある(写真:tinnapong / PIXTA)

世界的になかなか難しい相場が続いています。大きく下がって多少は戻していますが、「これから暴落が起こる」などと予想する専門家もいます。株式や投資信託で資産運用している人にとって、気が気でない状況が続いていることは確かです。

毎月積立投資している人にとっては、値動きが激しいそんな波乱相場でも、それほど心配していないことでしょう。なぜなら毎月一定金額を買い続ける「ドルコスト平均法」で、分散投資をしているからです。ただ、「ドルコスト平均法」が最高の投資方法というわけではありません。それでも、ここから相場がさらに下がるのであれば、比較的有効な投資方法と考えていいでしょう。その理由を考えてみます。

積立投資が万能な投資方法ではない理由

一般的に、一括投資と積立投資、どちらが有利だと思いますか。実は、投資には絶対有利というものはありません。これらは単に買い方が異なるだけで、同じものに投資していれば買った後のリスクとリターンは、どちらも同じです。積み立てで買ったからといって、その後の展開が特別有利になるわけではないのです。ただ、買い付ける段階ではこの両者は明らかに差が出てきます。

これから相場が上昇する時であれば、当然、一括投資で買ったほうがいいでしょう。「ドルコスト平均法」は、高い時も安い時も一定の金額で買い続けることなので、上昇相場では取得コストが上がっていくからです。一方、下落相場の場合、取得コストは下がっていきますから、一括投資で買うより積立投資で買ったほうが、買値がどんどん下がっていくので有利になります。

したがって、どんな場合も「ドルコスト平均法」による積立投資のほうが有利なわけではありません。問題は「いつが高値で、いつが安値なのか」が、事前にはなかなかわからないことです。

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