自分が入社したい会社は、誰もが入りたい会社だと考えておいたほうがいい。それだけライバルも多く、自己PR、”ガクチカ”(学生時代に力を入れて取り組んだこと)、志望動機に説得力がないと、エントリーシートは通過しないし、人気企業になればなるほど、筆記試験対策も万全の準備が不可欠だ。
先輩からは「オレは何もしなかったよ」との言葉が聞こえてくるかもしれないが、何もしないで志望企業の内定を獲得することは、難しいはずだ。就活本番まではまだ3カ月ある。自己分析、企業研究、筆記試験対策がまだ進んでいないようなら、焦らず着実に準備を進めてほしい。
就活生の間でインターンシップの一般化が進んでいる。とはいえ、売り手市場を楽観的にとらえて、インターンシップに参加しない学生も少なくない。
確かに学業、部活、アルバイトと、何かと忙しい学生生活の中で、インターンシップに時間を割くことは、学生にとって大きな負担に違いない。そんな中、先輩から「インターンシップは時間の無駄」「短期インターンシップは行っても意味がない」などと聞けば、ついつい敬遠してしまう気持ちもわからないでもない。
しかし、インターンシップ経験を通して、学べることはたくさんある。業界や企業を理解できることはもちろんのこと、職場の雰囲気もつかめるし、その仕事の適性があるかどうかもわかるはずだ。
もちろん、プログラム内容によっては期待はずれだった、というケースもあるかもしれない。しかし、1dayのプログラムだったとしても、企業理解や職業理解が進むことは間違いない。年明けは昨年以上に短期インターンシップの開催が増えてくる。期末試験が終わったら、ぜひ、さまざまな企業のインターンシップに参加してほしい。
ぶっつけ本番ではリスクが大きい
就活生にとっての最初の大きな関門は、エントリーシートが選考を通過するかどうかだろう。そしてその後に面接が大きく立ちはだかることになる。
インターンシップにエントリーしたことがある、あるいは参加したという方であれば、すでにエントリーシートの提出や面接の経験があるから、心配は少ないかもしれない。しかし、ぶっつけ本番で臨むのは、リスクが大きいと考えるべきだ。
というのも、自分ではうまく書けたと思っていても、案外、PRポイントがずれていたり、具体性が伴わず説得力がまったくなかったり、といったケースが少なくない。面接も甘く考えていると、いざとなると緊張して頭が真っ白になり、わけのわからない回答をしてしまう人がいる。
エントリーシートはまずは一度書いてみることが大切だ。そして、書きあげたものを、キャリアセンターの職員や家族、友だちなどの第三者に読んでもらおう。自分では気づかない改善点がたくさん見つかるはずだ。
また、エントリーシートがある程度完成したら、面接の練習もしてほしい。キャリアセンターで模擬面接も受けられるだろうし、OB・OGにお願いするのもいい。相手の質問の意図を理解し、どれだけ的確に答えられるか、一度と言わず二度三度、実践練習をしてほしい。
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