クラロワ世界一決定戦が日本で開催するワケ 12月1日は歴史的なeスポーツ大会になる

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昨年のロンドン大会では、日本での動画配信のデイリー視聴者数が高いことから、ファンの数が多いことがわかっています。アプリのダウンロード数も日本は北米に次ぐ多さを誇っており、「クラロワリーグ20勝チャレンジ」を突破したプレイヤーの数も多いことから、『クラロワ』が日本人に愛されているのがわかります。

「スーパーセル」eスポーツアジア担当の殿村博氏(筆者撮影)

こういった背景から、日本人には『クラロワ』のコアユーザーがたくさんいることがわかり、『クラロワ』への熱量の高さもトップクラスであるという判断も加味されているといいます。また、今年は日本ではeスポーツ元年といわれており、『クラロワ』だけでなく、さまざまなゲームタイトルのプロリーグ、プロ大会が開催され、注目を浴びているのも要因の1つとなっています。

同じアジア地区でも、eスポーツ先進国の韓国や、リーグがアジアから独立し1国でまかなっている中国なども候補にあがりましたが、それ以上に日本の盛り上がり、ファンの熱量が勝ったというわけです。

ちなみに、スーパーセルがアジア地区に力を入れていることは、クラロワリーグアジアと中国のみ、今年のリーグ戦を2シーズン制で行っていることからもわかります。

1シーズン目は、結局プレシーズンとして、世界一決定戦への参加権を得ることはなくなってしまいましたが、1回リーグをやり通したことで、2シーズン目の運営やほかの地区の運営がスムーズに運べるようになっています。ラテンアメリカは最初、人気が振るわない状態でしたが、徐々に受け入れられ始めており、今は盛り上がっています。

2時間足らずでチケットが完売

そんな世界規模で人気のeスポーツ大会が日本で開催されるということもあり、チケットの販売は約2時間で売り切れてしまいました。チケットは1450円という値段的には手頃であることが完売になった理由の1つではありますが、そもそもeスポーツでは有料イベントが多くないのが現状なので、有料チケットが即時完売したのはまさに快挙だと言えます。

チケットは国内販売分と海外販売分で分けて販売されており、約20%は海外販売分として割り当てられています。こちらも完売になっており、世界一決定戦の観戦に世界各国からファンが訪れることを考えると、たかがゲームのイベントと一蹴できない注目度があるわけです。

「有料チケットにしようと決めたのはいいのですが、売れるかどうかは本当に心配でした。1カ月くらいかけて売れ残りが出なければいいなぁと考えていたのですが、こんなに早く売り切れるとは思ってもいませんでした。価格的には『クラロワ』のファンは学生が多いので、安めの設定です。昨年のロンドン大会も有料でしたが、その時の3分の1くらいの価格で販売しています」(殿村氏)

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