50代以下の公務員こそ老後が結構心配な理由 安定神話は過去の話、しっかりお金の計画を

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では、老後の簡単なシミュレーションをしていきましょう。余裕をもって、100歳まで生きると仮定しています。皆さんも、下記のそれぞれの項目に自分を当てはめてください。現時点でわからないところは、だいたいで構いません。

1. 年金と収入(不動産収入・配当金など)から生活費をまかなえますか

不足する場合は不足金額を計算します。
仮に、毎月5万円不足なら100歳までにいくら不足するかを計算します。
5万円×35年(65歳から100歳までの年数)=2100万円
生活費不足金額=◯◯◯

2. 趣味、イベント費用を見積もります

旅行資金500万円、住宅修繕費500万円、結婚援助金300万円、車関連費300万円など、見込まれる費用の合計を出します。
見込み支出金額=◯◯◯

3. 資産状況を把握しましょう

65歳時点でいくらあるか、合計額を概算計算します。
退職金2300万円 貯蓄合計1500万円など。
60歳から働いた場合と働かなかった場合の金額を計算してみましょう。
資産額=◯◯◯

4. 結局いくら足りないのか

1+2<3 になっていればリタイア後の資金は足りることになります。
3-(1+2)=準備しておきたい金額です。
準備しておく額=◯◯◯

佐藤さんは65歳の時点で、すでに子供たちは独立しているため、なんとか年金だけでやっていけそうです。ただし、60歳からの5年間は無収入になり、退職金のほぼ全額を使ってしまうことになるため、そこに少し不安を感じているとのことでした。

もちろん60歳から仕事を続けることもできます。50代なら、考慮に入れておきたい1つが、定年退職後も仕事をすることです。再雇用では同じ仕事でも、給与は約7割に減額されますが、そうすることで老後の不安もなくなるため、再雇用も検討することにしました。現在議論されている国家公務員の定年延長案でいけば、佐藤さんの退職は61歳になるかもしれません。この1年間だけでも、使うだけの生活と、収入がある生活では大きな差が出るでしょう。

iDeCoにたくさんの公務員が加入し出した事情

佐藤さんは60歳以降も働くことも検討していきますが、今できることはやっておきたいと考えています。実際、長年にわたって共済年金を掛けてきました。過去の分はそのまま計算されますが、2015年(平成27年)10月以降の分から厚生年金になります。もっと若い20代30代の公務員の方は先輩たちが享受した上乗せ分が少なくなるので、老後に対する不安も大きいと思います。しかし、その分、先輩たちにはなかったお得な制度も生まれています。それは何でしょうか。

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