50代以下の公務員こそ老後が結構心配な理由 安定神話は過去の話、しっかりお金の計画を
では、老後の簡単なシミュレーションをしていきましょう。余裕をもって、100歳まで生きると仮定しています。皆さんも、下記のそれぞれの項目に自分を当てはめてください。現時点でわからないところは、だいたいで構いません。
1. 年金と収入(不動産収入・配当金など)から生活費をまかなえますか
2. 趣味、イベント費用を見積もります
3. 資産状況を把握しましょう
4. 結局いくら足りないのか
佐藤さんは65歳の時点で、すでに子供たちは独立しているため、なんとか年金だけでやっていけそうです。ただし、60歳からの5年間は無収入になり、退職金のほぼ全額を使ってしまうことになるため、そこに少し不安を感じているとのことでした。
もちろん60歳から仕事を続けることもできます。50代なら、考慮に入れておきたい1つが、定年退職後も仕事をすることです。再雇用では同じ仕事でも、給与は約7割に減額されますが、そうすることで老後の不安もなくなるため、再雇用も検討することにしました。現在議論されている国家公務員の定年延長案でいけば、佐藤さんの退職は61歳になるかもしれません。この1年間だけでも、使うだけの生活と、収入がある生活では大きな差が出るでしょう。
iDeCoにたくさんの公務員が加入し出した事情
佐藤さんは60歳以降も働くことも検討していきますが、今できることはやっておきたいと考えています。実際、長年にわたって共済年金を掛けてきました。過去の分はそのまま計算されますが、2015年(平成27年)10月以降の分から厚生年金になります。もっと若い20代30代の公務員の方は先輩たちが享受した上乗せ分が少なくなるので、老後に対する不安も大きいと思います。しかし、その分、先輩たちにはなかったお得な制度も生まれています。それは何でしょうか。
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