70歳まで働きたくない人の「地道な貯金法」 65歳定年制到来、スパッと仕事をやめるには?

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定年が65歳、70歳と延長されたら同じ会社で働きますか?スパッと辞めるための上手な貯金法とは?(写真:Kazpon / PIXTA)

いよいよ民間企業での「65歳定年制」が本格的に推進されそうです。人事院は今年8月、国家公務員の定年を60歳から65歳に段階的に引き上げるよう、国会と内閣に申し入れました。同時に政府は「本人が希望すれば70歳まで働けるようにしたい」という方向性も示しており、政府でも民間企業でも、高齢者の雇用はどんどん拡大していきそうです。

まじめに働いてきたけど「65歳まで」は「本当は嫌」

しかし「企業の現場はどうか?」というと、国の旗振りとはどうも様子が異なるのです。筆者は、ファイナンシャルプランナー(FP)として企業のライフプランセミナーの講師を務めたり、個人相談を受けたりしていますが、実際は「長く働くこと」に戸惑いを隠せない人も多いのです。

相談に来られた、ある大手企業に勤務する独身男性のAさん(53歳)もそんな一人です。結婚歴はなく、今後も予定はないそうです。落ち着いた話しぶりから人柄があふれ、まじめな仕事ぶりも伝わってきます。父親が亡くなり一人になった母親を心配して、5年前から実家暮らしです。

Aさんの質問はズバリ「いったい何歳まで働かなければならないのかを知りたい」ということでした。職場でのトラブルなどもなく仕事をしてきたそうですが、「実はあまり仕事が好きではない」とのことで、「できるだけ早く会社員生活を切り上げたい」というのが本音。しかし、いまや会社では「65歳まで働くことが当たり前のようになっており、あと10年以上も働かなければならないのか」と思うと、気持ちが沈んでしまうと言います。

そこで、「なんとなく将来に希望が持てない」Aさんと一緒に、まずは60歳以降のキャッシュフローを確認することから始めました。まずは持参いただいた「ねんきん定期便」から老齢年金を確認します。次に、退職金の目安と企業年金の額についてお尋ねしました。筆者はAさんの会社でライフプランセミナーを担当しているので、会社の企業年金の状況は把握しています。また研修の時に、受講生一人ひとりが人事から資料を受け取り、自分の企業年金を試算するというワークもしているので、Aさんにはそれも持参してもらったのです。

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