鳥貴族社長「値下げすることは絶対にない」

大倉社長を直撃!値上げ後苦戦の理由とは?

鳥貴族の大倉忠司社長は、鳥貴族内の顧客の奪い合いが不振の原因だと主張する(撮影:吉濱篤志)

弊社の出店のやり方はドミナント(集中)出店が原則で、関西でも同じような出店をしていた。では今、何が違うのかというと、出店ペースだ。客数の伸び以上にドミナントでどんどん出店しているため、鳥貴族内の顧客の奪い合いが起きてしまっている。

現時点で関西の鳥貴族は7.5万人に1店舗。これが関東だと10.5万人に1店舗しかない。東海では20万人に1店舗。だから関東や東海において今の店舗数で自社競合が起きているというのは、間違いなくスピードの部分が大きい。店舗数を2割増やす中で、新店を含めた全店の客数が1割増にとどまった。店舗数の伸びに顧客の獲得が追いつかなかった。関西で自社競合が起きないのは、出店ペースが比較的ゆっくりだったからだ。

鳥貴族にここ1年行かなくなった顧客のアンケート結果を聞くと、価格改定で行かなくなったというより、いつ行っても満席のイメージなので、すいている競合店に流れていたようだ。

出店を止め、顧客獲得を優先

――似たような均一価格の焼鳥屋も増えています。

最近のことではなく、創業当初に関西でやっていたときも均一価格の焼き鳥屋が近隣に増えたり、東海に進出した頃も周りに280円均一のお店ができたりした。これは歴史の繰り返しで、目立つとまねされるのは仕方ない。あまり他社は意識しない。鳥貴族をブラッシュアップしてより価値を上げていく。そこだけを追求していきたい。

――客数を回復させていくための具体策を教えてください。

いったん出店を止めて、顧客を獲得していくほうに今期は切り替える。出店を止めるが採用はやめないので、正社員の比率がアップする。全体的なサービスレベルを上げたい。

また、従来どおり、どのお客さんが見ても「これはお得だ」という感動メニューを定期的に導入する。グランドメニューのブラッシュアップだ。焼き鳥屋というのは崩さない程度にメニューの幅を少し広げることも考えており、年2回だったメニュー改定を今期から3回にする。

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