新しいMacBookAirの最大特徴「薄さ」の魅力 使ってわかった「もっとも売れたMac」の進化

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MacBook Airのパフォーマンスはマルチコアでも、MacBook Pro 13インチやiPad Proのシングルコア程度の処理性能だ。しかし、前作より3割高速なプロセッサーは、MacBook Airにとっては十分とも言える。

筆者は2011年モデルのMacBook Airを手に入れ、2017年まで使ってきた。フラッシュストレージによって故障しにくくなっており、原稿の執筆やプレゼンテーションの編集、音楽や動画の視聴などをこなしてきた。

もし仕事でのドキュメント作成や自宅でのネットサーフィン、あるいは高校の3年間、大学の4年間を通じて利用する場合、多くの人にとっては「十分な性能」をより長く提供してくれることになるはずだ。

ただし、もし長く使う前提であるならば、ストレージはより大きなサイズを選んでおくとよいだろう。

ひと工夫あるスリーブケース

最後に、MacBook Airの刷新に合わせて登場したアクセサリ、レザースリーブについて紹介しておこう。MacBook Proにも登場していたこのアクセサリは、2枚の革を縫い合わせて作られたシンプルなモノだが、裏側のゴムの足の部分は型押しされており、収まりがよくなるよう工夫されている。

レザースリーブケース2万800円。色はミッドナイトブルー(写真)、サドルブラウン、ブラックの3色展開(筆者撮影)

さらに、MacBook Proと同じ間隔のThunderbolt 3ポートがヒンジ側に移動されたため、ヒンジに近い1つのポートはスリーブに入れたまま充電を行うためのケーブルを差し込むことができるようになっていた。

細かいところではあるが、高い質感とシンプルなデザイン、そして小気味よい機能性は、MacBook Airを連れ出す際の楽しさを演出してくれるだろう。

松村 太郎 ジャーナリスト

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まつむら たろう / Taro Matsumura

1980年生まれ。慶應義塾大学政策・メディア研究科卒。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)、キャスタリア株式会社取締役研究責任者、ビジネス・ブレークスルー大学講師。著書に『LinkedInスタートブック』(日経BP)、『スマートフォン新時代』(NTT出版)、監訳に『「ソーシャルラーニング」入門』(日経BP)など。

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