日経平均は463円高、今後も上昇は続くのか 企業業績への警戒感が後退、買い戻しが加速

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 10月31日、東京株式市場で日経平均は大幅続伸。終値は463円台の高値引けとなった。前日の米国株市場で主要3指数が上昇した流れを引き継ぎ、主力株中心に買いが先行した。写真は東京証券取引所で2月に撮影(2018年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 31日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は大幅続伸。終値は463円台の高値引けとなった。前日の米国株市場で主要3指数が上昇した流れを引き継ぎ、主力株中心に買いが先行した。前日にソニー<6758.T>、ホンダ<7267.T>などが通期予想の上方修正を発表したことで、企業業績に対する警戒感が後退した。為替が113円台まで円安に振れたほか、上海株がプラス圏で推移したことも追い風となった。後場は月末要因などで先物中心に売りポジションを巻き戻す動きも出て上げ幅が拡大した。

TOPIXは2.15%高だった。東証1部の売買代金は3兆4851億円。セクター別では値上がり率上位に精密機器、電気機器、サービスなどがランクイン。半面、鉄鋼、電気・ガス、倉庫・運輸関連などが弱かった。市場では「トランプ米大統領の発言をきっかけに米中貿易摩擦の激化に対する懸念が和らいだ。目先は自律反発の局面だが、方向感が定まるのは米中間選挙後の米国株の動向を見極めた後だろう」(岡三オンライン証券チーフストラテジストの伊藤嘉洋氏)との声が出ていた。

個別銘柄では、アドバンテスト<6857.T>が大幅続伸。同社が30日、2019年3月期の連結業績(IFRS)予想を上方修正したことが好感されている。大手半導体メーカーによるテスト・システムへの積極的な投資などが寄与する。半面、千代田化工建設<6366.T>が急落。31日に2019年3月期の連結営業損益予想を大幅に下方修正したほか、配当予想も無配としたことを嫌気した売りが出た。

東証1部の騰落数は、値上がり1654銘柄に対し、値下がりが419銘柄、変わらずが38銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      21920.46 +463.17

寄り付き    21569.56

安値/高値   21530.39─21920.46

 

TOPIX<.TOPX>

終値       1646.12 +34.66

寄り付き     1622.03

安値/高値    1617.93─1646.12

 

東証出来高(万株) 181191

東証売買代金(億円) 34851.61

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