2人目を欲しがる放蕩DV夫とは別れるべきだ あなたを繋ぎ留めるための打算かもしれない

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どんなに稼いでも、収入以上の出費や無計画な経済感覚なら、いずれ行き詰まるのは必定です。まして儲かっていない自営業者ならなおさらです。あなたの夫は毎月10万円さえあなたに渡しておけば、しっかり者のあなたのおかげで一生安泰だと計算しています(ここだけ計画的です)。

あなたへの感謝や申し訳なさがあれば、すぐに激高したりモノに当たるなど、できることではありません。私はその額の少なさもさることながら、その根性が許せません。あなたの悩みも、その点にあるのだと拝察します。

普通はあなたのおかげで社宅に住んでいることも考えれば、今、その分も貯蓄できていて当たり前なのです。子どもが大きくなるにつけ、どれだけ費用が掛かるか考えれば、今がいちばんの頑張り時。なのに彼は今の自分自身を食わせることもできていないのです。それで2人目が欲しいとは、夫や父親としての愛情より、あなたを自分につなぎとめるための打算ではないかと疑ってしまいます。

短い相談文からも彼と人生を共に歩むのは、余程の理屈を超えた愛情がないかぎり、難しいように感じました。ご両親やご友人たちがこぞって離婚を勧めるということは、彼の人間性に相当な問題があるのでしょう。親や友人が離婚を勧めるなど、尋常な状態ではありません。

愛情・尊敬・信頼がない結婚に意味はない

さて、あなたの今の悩みのひとつは、“子どもさんから父親を奪うか否か”にあると思います。

ところで当相談室のコラムから抜粋し、大幅に改正・加筆・新規書下ろししたものが書籍化され近々発売されます。

そこでは、“ひどい親ならいないほうが、どれほど子どもにとっても幸福であるか”を、詳しく例を挙げて述べさせていただきました。

本書では、お互いに敬愛し、信頼関係で結ばれた夫婦であるためには、普段こそお互いに、いかに誠実であらねばならないかを、書き連ねてきました。

そして離婚は必ずしも人生の敗北ではなく、幸福を求めて、人生とまじめに向き合った人の選択肢であることも、詳しく述べさせていただきました。

どんな親でもいないよりいるほうが子どもにとっては幸せ、という考えも幻想にすぎないのです。

あなたさえ我慢すれば解決する問題ではなく、将来、夫が子どもに迷惑をかける存在になるというあなたの不安の的中率も、相当に高いのです。現在夜も眠れないほど悩み、将来も不安となれば、その結婚の継続理由が見当たりません。

人生をリセットして、母子の人生を心身ともに豊かに過ごすことを計画されるほうにエネルギーを使われるほうが、よいと思います。

ミセス・パンプキン 『最強の人生相談』『一流の育て方』著者

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立命館大学卒業。ビジネスパーソン向けの家庭問題・人間関係・人生相談の専門家として、東洋経済オンラインで2012年より執筆。最新刊は『最強の人生相談』(東洋経済新報社)。息子であり、『最強の働き方』(東洋経済新報社)の著者であるムーギー・キム氏との共著に、『一流の育て方 ビジネスでも勉強でもズバ抜けて活躍できる子を育てる』(ダイヤモンド社)がある。ミセス・パンプキンへの相談は、こちらのメール、あるいは相談受付サイトで受け付けています。なお相談件数多数につき、過去に類似する相談があった場合には取り扱いません。ぜひ、これまでの連載をご参照ください。男性からのご相談も歓迎しております!

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