インテル日本法人社長に元ソニー幹部が就任 「ソニーモバイル」を率いてきた鈴木国正氏

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インテル日本法人社長に就任した、元のソニーの鈴木国正氏。写真は2013年9月に開催されたソニーモバイル「XperiaZ1」の発表会にて(編集部撮影)

インテルは10月24日、日本法人社長に元ソニーの鈴木国正氏が就任すると発表した(11月1日付け)。

インテル日本法人の社長は日本人の時代が長く、長期政権だったインテル生え抜きの吉田和正氏から2013年10月28日に、同じくインテルでマーケティング畑を歩んできた江田麻季子氏にバトンタッチ。江田氏は5年近く率いてきたが、今年3月末、本人の希望により退任した。

この退任がインテルにとって想定外だったことは、欧州・中東・アフリカ地域をカバーするインテルEMEAのインダストリー・セールス事業部長であるスコット・オーバーソン氏が「後任を吟味、探すための暫定措置」として日本法人社長に就任したことからもわかるだろう。

ソニーの南米事業で実績

新社長となる鈴木新社長は、ソニーの南米事業で実績を挙げた後、VAIO事業部トップに就任。その後、本社執行として「Sony Tablet」、クラウド型メディア配信サービス「Sony Entertainment Network」の立ち上げなどを経て、平井一夫・前ソニーCEO時代の初期に事業拡大を目指したソニーモバイルコミュニケーション社長に就任していた。

現在は縮小均衡にあるソニーのスマートフォン事業だが、当時は社内のエレクトロニクス技術、ノウハウをスマートフォンに集約していく戦略を大胆に進めようとしていた。伸びていた中国市場はもちろん、ソニーのスマートフォン部門が不得手としていたアメリカでも、最大手のベライゾンと組んで大々的に売り込もうとするしていた。しかし、経営トップはスマートフォン市場の変調に対応し、リスクを避ける判断を下す。同事業の計画見直しは2014年に決まった。

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