2019年もアメリカ株が上昇すると読む理由

バンガードの敏腕ストラテジストに聞く

バンガード・グループのストラテジストであるジョナサン・レムコ氏は「アメリカの株式市場は2018年も2019年も上昇する」と予想する。今後、日本の投資家はどんな投資行動をとるべきだろうか(写真:筆者提供)
バンガード・グループは、アメリカのペンシルベニア州に本社を置く世界最大級の資産運用会社だ。世界初の個人向けインデックスファンドを設定した会社としても知られ、運用額は約580兆円。低コストのインデックス運用における「第一人者」だ。また債券インデックスファンド、国際株式指数に連動するインデックスファンドを最初に設定したのも同社だ。
今回は同社のシニア・インベストメント・ストラテジストのジョナサン・レムコ氏に日本の投資家がとるべき投資戦略について聞いた。

アメリカの株式市場は2018年も2019年も上昇へ

――10月10・11日、世界の株価は一時急落しました。今後の見通しをお聞かせください。

市場は急落前まで比較的落ち着いており着実な上昇が長く続いてきました。しかし、投資家心理が揺さぶられる不安定な局面が始まろうとしています。アメリカと中国の間の地政学的摩擦は徐々に激化しており、アメリカの決算発表シーズンと重なり緊張感が高まるとともにアメリカの長期金利は上昇基調です。

しかし全体的に見れば、アメリカやその他先進国の株式市場は、ここ数年の水準と比べれば低いものの、2018年も妥当な水準のリターンを上げるでしょう。またアメリカ市場の2019年のリターンについても、若干のプラスと見込んでいます。

――それはなぜでしょうか。

アメリカ株式市場のパフォーマンスを判断する際に最も重要なのは、FRB(米連邦準備制度理事会)の金融政策とアメリカ企業の相対的な業績です。近年、FRBはシステマチックかつ明確に予測可能な方法で金利を緩やかに引き上げており、アメリカの投資家はこれを歓迎しています。

さらに重要な要素として、アメリカ企業の大半が高い利益を上げており、これがアメリカ株の魅力を高めています。投資家はこの両方から恩恵を受けています。また、重要度は下がるものの3番目に挙げられるのは、土台となるアメリカ経済の相対的な強さです。言うまでもなく、アメリカ経済はここ数年、非常に強い状態が続いています。

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