乳製品不足で「社員90人商社」が活躍するワケ

ラクト・ジャパン、輸入量トップの秘訣

三浦元久社長はラクト・ジャパンの強みとして「調達先の豊富さ」を挙げる(記者撮影)

9月6日に北海道を襲った巨大地震。その後、起こった大規模な停電によって、道内の酪農家は一時、乳牛の搾乳ができない事態に見舞われた。

加えて、今年は全国的に猛暑が続いたことで暑さに弱い牛の搾乳量も減少。乳製品の最需要期の年末に向けて、乳業メーカーなどからは乳製品不足への懸念の声も上がる。

ただ、バター不足がたびたび話題に上るように、国内で乳製品の需給バランスが綱渡り状態なのは今年に始まったことではない。酪農家の離農が止まらないからだ。酪農戸数は高齢化や後継者不足で減り続け、生乳生産量は2017年までの20年間で2割近くも減少した。

一方で、乳製品の需要は伸び続けている。消費者の健康志向を背景にヨーグルトの市場が拡大。節約志向の広がりで“家飲み”需要が高まり、ワインに合うチーズの市場も盛り上がっている。日もちしないため大部分を国産で賄う牛乳も市場の縮小が下げ止まり、ここ数年は横ばいが続く。

乳製品の輸入量は国内トップ

国内で広がり続ける乳製品の需給ギャップを解消するためには、輸入に頼らざるをえない。そこで、乳製品の輸入を担う企業で特に気を吐くのが、独立系の乳製品輸入専門商社であるラクト・ジャパンだ。

同社は、1997年に経営破綻した食品専門商社の東食から、乳製品部門をスピンアウトして設立された企業。2015年に東京証券取引所2部に上場、2017年9月には東証1部に鞍替えした。

全国の乳業メーカーへの原料供給はもちろん、飲料メーカーの缶コーヒー向けや、菓子メーカーに脱脂粉乳などの供給を行う。乳製品の輸入量は国内トップを誇る。

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