東京に登場「レストランバス」の食べ心地は? 眺めと食事は満足、でも座席はちょっと窮屈

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料理を担当するのは、給食や社員食堂などを手掛ける株式会社LEOC。メニューのポイントは、ランチは1300キロカロリー、ディナーも1600キロカロリーと、コース料理としては低カロリーに抑えられていること。もともとLEOCはウィラーの営業所の食堂でヘルシーメニューを出していたという強みもあることから、今回の提携に至ったそうだ。

ランチコースで提供されるメニュー(編集部撮影)

メニューは1種類のみで、今のところはアレルギーへの対応はない。担当者に尋ねてみたところ、「ウェブサイトにメニューを載せているので、ご自身で判断してほしい」とのことだった。

ここでアナウンスが入り、屋根が開かれた。自動で開閉するものだろうと想像していたところ、スタッフが現れ、手動で屋根を後方に押し下げていく。ポリカーボネート製の屋根は透明であるため、雨天時に閉めていても景色を楽しむことができる。加えて、空調は完備されているので、年中快適な走行が楽しめそうだ。

料金の違いは「景色の差」

ところでこのバス、オープントップとうたっているものの、完全にそうなるわけではない。後部座席だと、頭上の半分には先ほどスタッフが押し下げた屋根がかかっている。東京レストランバスの料金設定は、ランチコースが7800~9800円、ディナーコースが1万0800~1万2800円と、それぞれ2000円の開きがある。これは座席の違いによるもので、景色のよい前方ほど高くなり、最後部座席が一番安い。ちなみに、ドリンクは別料金だ。

配膳を行うスタッフ(中央)。基本的には信号待ちなどの停車中に配膳や片付けを行う(編集部撮影)

前菜をいただき、一段落したタイミングでスタッフが現れた。食べ終わった前菜のプレートを片付けに来たのだ。

配膳は基本的に信号停車中に行われるが、タイミングが合わないこともある。けれども、よろけるといったことはなく、慣れた足取りだった。聞けばすでに車内で10回ほど練習を行ったそうだ。ちなみにポイントは、下半身のふんばりだ。

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