夫と死別、41歳主婦が勝ち取った年収600万円 「AI時代」が来ても人生はやり直しできるはず
一連の話を聞き、D子さんは、ひとまず賃貸の家を引き払い実家に戻ることに。実家での生活を前提に今後の収支を計算すると、なんとか当面の生活の目処が立ちました。
とはいえ、今後、D子さんのご両親もいつまでも元気ではありませんし、貯蓄を取り崩してばかりもいられません。ここでなんとかD子さんは一念発起して自立、経済力をつける必要があります。D子さんは、B男さんと結婚してからは、たまに短期アルバイト程度をするくらいだったので、経済的に自立するというのはとてもハードルが高いものでした。
結局、いろいろ悩んだ末、D子さんは、学生時代の友人が看護師をしながら離婚後も子どもを立派に育てていることを思い出し「看護師になれたら最低限の経済力を持てるかもしれない」と考えました。
3年で学費100万円、看護師試験に一発合格!
とはいえ、今から看護師になれるのかとても不安があったそうですが、看護専門学校の資料を片っ端から取り寄せ、費用面から東京都立の看護専門学校に入り、看護師国家試験を受験することを決意!猛勉強の末、一発合格しました。
D子さんが合格した都立の看護専門学校は3年間通う必要があり、学費は総額100万円程度でした。500万円の貯金から捻出することにしました。勉強はハードだったようですが、「もう後がない」という気持ちで臨んだので、最後までがんばれたのだといいます。
また、入学前は、若い学生ばかりで「自分は浮いてしまうのではないか」と心配したそうですが、実際入学してみると、同世代のシングルマザーや子どもの学費を捻出するために安定的に収入を得たいという人も多く、とても励みになったそうです。
現在D子さんは無事に看護師になり、都内の病院で働いています。正直、「この仕事はハードだな」と思うこともしばしばあるそうですが、看護師になってみて、改めて看護師は安定して需要があることを実感したそうです。一生の仕事を得ただけでもかなり精神的に落ち着いたといいます。
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