男の子の才能を伸ばす親はあえて「放置」する

本人のこだわりの邪魔をしていませんか

モンテッソーリ教育を受けていた藤井聡太七段は、「ハートバッグ」という編み込み式のハートのモチーフをずっと作り続けたそうですが、子どもは同じ活動に繰り返し取り組み続けることで、「今度はもっと速くつくってみよう」「次は色を変えてみよう」「もっと完璧につくろう」など、さまざまな工夫をしていきます。親にとっては、同じような作業に見えても、子どもは自分の中でさまざまな課題を設定し、工夫しているのです。

ですから、どれだけ繰り返すか、いつほかの活動に移るかは、ぜひ子どもに任せてください。これが子どもの能力を飛躍的に伸ばすことにつながります。

できることはすべて任せる

特に、男の子のお母さんは息子に手をかけすぎています。同じお母さんでも、娘にはそうでもないのに、息子となると放っておくことがどうしてもできないようです。男の子は女の子に比べて、成長がゆっくりな場合が多いので、ついつい手伝ってあげたくなってしまう気持ちはわかります。しかし、手伝いすぎることで息子さんから大切な機会を奪っているということを、私たちは自覚しなければなりません。

洋服を着るにも、靴を履くにも、練習が必要です。手伝うことでこのような練習の機会を奪われた子は、いつまで経ってもうまくできるようにはなりません。

手助けは最小限にとどめてください。「靴下を履かせて」と言われたら、どこができて、どこができないかを見てください。靴下をつま先にかぶせるところまで。「ペットボトルを開けて」と言われたら、緩ませるところまで。必ず、できないところだけ最小限度手伝って、できるところは、たとえ時間がかかろうと、たとえできばえがよくなかろうと、子ども自身に任せるようにします。こうすることで、子ども自身も練習の機会を確保することができるからです。

共働き夫婦や、きょうだいが多いご家庭では、「忙しすぎて、子どもと十分にかかわれない」というお悩みを持つ親御さんが多くいらっしゃいます。しかし、この「親がいつもそばにいられない」という状況は、子どもの成長にとってプラスの側面があります。手助けしてくれる大人がいなければ、子どもは自分でするしかありません。自分で考え、工夫しながら成長できる環境は、なんでも手伝ってもらえる環境よりも、子どもの才能を伸ばすうえで良い影響を及ぼすのです。

また、男の子は作業中に声をかけられることをとても嫌います。これはお父さん方ならわかっていただけるはずです。私もパソコンで作業をしている時に、横から声をかけられると、ついイライラしてしまいます。集中が途切れてしまうからです。逆にマルチタスクが得意な女性は、このように声をかけられても気にならずうまく処理できる方が多いようです。

これは子どもも同様です。女の子はペチャクチャとおしゃべりをしながら、工作をしたり、クッキングをしたりしているのですが、男の子はたいてい黙々と作業を続けています。このように、作業をするときに集中していたい男の子にとって、作業中のアドバイスや注意はノイズ以外のなにものでもありません。

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