「痛いセクシー自撮り投稿」に隠されたホンネ 他に手段のない女性たち

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自らセクシーなコンテンツを投稿する女性たちは何のためにこうした投稿を行うのだろうか(写真:peach / PIXTA)
何のために!?、誰が撮った!? と思わず突っ込みたくなるようなセクシー投稿を見たことのある人は多いはず。オーストラリアの研究チームが原因を究明してみると...

SNSを覗くたび、セクシー自撮り攻撃が目に痛い。アヒル口や、絵文字がプリントされたスポーツタイプや魅惑的なランジェリーを身に着けたセクシー写真(アパレルメーカーの広告ではなく一般の人によって投稿されたもの)の数々。中高生を中心に流行している動画アプリ「TikTok(ティックトック)」でさえ、そういったコンテンツもよくある。

当記事は「ニューズウィーク日本版」(CCCメディアハウス)からの転載記事です。元記事はこちら

若く見える子から、ある程度年を重ねた女性まで、彼女たちは誰かに強制されたわけではなく自らの意志でセクシー動画を投稿している。

「女はこうあれ」という抑圧ではなく問題は所得

これは日本に限った現象ではなく、世界中多くの地域で発生しているという。

この「自ら脱ぐ女性」が大量発生している理由はどこにあるのか――これまでは、男女不平等や「性差(ジェンダー)」を抑圧されたことの産物であると推測されていたが、オーストラリアのニューサウスウェールズ大学の研究チームによる発表で、この仮説は覆された。

同大学でジェンダー心理学を研究する、キャンディス・ブレイク教授率いるチームは、女性がセクシーなコンテンツを投稿する理由について、こう結論付けている。女性たちは、性差で収入の不平等が生じることに対抗すべく、無意識のうちにセクシュアリティを使用しているという。

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