10月英消費者物価指数、予想以上の鈍化 中銀への利上げ圧力緩和
[ロンドン 12日 ロイター] - 英国立統計局が発表した10月の消費者物価指数(CPI)は、前年比2.2%の上昇と、市場予想の2.5%上昇を下回った。イングランド銀行(英中央銀行)に対する利上げ圧力を緩和する内容となった。
CPI上昇率は2012年9月以来の低水準。燃料価格やその他の輸送コストの低下などが要因となった。
CPIは前月比では0.1%上昇。予想は0.3%上昇だった。
英中銀は13日に新たなインフレ報告を発表する。
キャピタル・エコノミクスのアナリスト、マーティン・ベック氏は「10月のインフレ指標は、英経済の成長加速とインフレ低下を示す内容」と指摘。「最近発表されたエネルギー価格の大幅引き上げの影響が出始めることから、インフレは11月にやや上向く可能性があるものの、実質的な物価圧力は引き続き抑制される見通しだ」と指摘した。
CPIデータを受けてポンドは対ドルで2カ月ぶりの安値をつけたが、英国債価格は上昇に転じた。インフレが高水準にとどまり、英中銀への利上げ圧力が強まるとの懸念が後退した。
この日発表された10月の生産者物価指数(PPI)上昇率は前年比0.8%と2009年10月以来の低水準となった。市場予想は1.0%だった。
一方、英住宅価格は3.8%上昇した。
*内容を追加して再送します。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら