ホンダがCR-Vとシビックを日本復活した意味

軽と小型車に偏った車種構成の弱点を補強

一方の新型SUV(スポーツ多目的車)であるCR‐Vも、まずまずの出足だ。8月31日に発売されたばかりながら、8月の販売実績は1344台と実質的に1営業日だけで月間販売目標の1200台を超えた。同月の日本自動車販売協会連合会(自販連)の乗用車ブランド通称名別新車販売ランキング(軽自動車除く)では35位。37位だったシビック、40位だったオデッセイを上回った。

ホンダに起死回生をもたらした車種たち

今日でこそ、ホンダのSUVといえば「ヴェゼル」を思い浮かべる人が多いはずだが、CR‐Vは、1995年にオデッセイに次いで誕生した、当時のクリエイティブ・ムーバー(生活創造車)シリーズの一台であった。クリエイティブ・ムーバーとは、当時、乗用車やスポーティカー中心の品ぞろえだったホンダが、満を持してRV(レクリエーショナル・ヴィークル)を投入するに際し、独自の車種構成を示す名称を与えたクルマ群を指す。ほかに、「ステップワゴン」や「S‐MX」といった車種があった。そしてこれらの車種が、業績悪化にあえいでいたホンダに起死回生をもたらしたのである。

2016年9月以降、2年近く姿を消していたCR-V(撮影:大澤誠)

そのなかでCR‐Vは、全幅こそ1.7mを超えて3ナンバー車ではあったが、ほぼ5ナンバー車に近いSUVとして人気を呼んだ。これがアメリカでのSUV人気に乗り、2世代目以降、モデルチェンジのたびに車体寸法が大型化し、国内では扱いにくいクルマになってしまったのであった。結果、4世代目の途中の2016年に国内販売は中止された。そして国内市場は、ヴェゼルがSUVを担うことになった。ヴェゼルはまさに、初代CR‐Vとほぼ同じ大きさだった。

その判断に間違いはなく、その後、マツダ「CX-3」やトヨタ「C‐HR」が追随したように、ヴェゼルは国内小型SUV市場を改めて切り拓いたといえる。

一方で、日本市場から撤退することとなったCR‐Vのような割と大きなサイズのSUVも、しだいに国内で売れる状況になってきた。マツダ「CX‐5」が牽引し、トヨタ「ハリアー」が「レクサス RX」と別に国内向けに開発・市販された。また、レクサスには新たに「NX」も投入され、ミドルサイズSUVへの関心が国内でも高まったのである。輸入車のSUVも、比較的大柄な車種が都市部では人気を得ている。

こうなると、ホンダも手をこまぬいているわけにはいかない。そこで、CR‐Vの再登場が決まったのだろう。同時に、近年注目される3列シートも導入された。

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