自転車通勤でキメている人が守りたいルール

乗り始める前に読んでおきたい5つの注意点

「そのうえ、ママチャリはどっしりと腰を掛けたようなスタイルで漕ぐ。安定しているようで、重心がほとんどお尻に集中してしまうため、すぐにお尻が痛くなる。つまり『長時間乗る』ことにも向いてないんです」(疋田さん)

しかし、クロスバイクは、ママチャリのようなデメリットが皆無だ。まず重量はママチャリの半分程度。圧倒的に軽いから、速さが出やすい。しかも前傾姿勢で体全体を使って漕ぐスタイルになる。力を逃さずに自転車の推進力にしやすく、また速さにつながるわけだ。加えて、前傾姿勢は体重をお尻だけじゃなく、両手にも分散できるため、長時間乗っても疲れない、というメリットもある。

「それならロードバイクが最強だろ!」と、さらに前傾姿勢になった人もいるかもしれない。確かにロードバイクは圧倒的に軽く、スピードも出る。しかし、ハンドルの感度が良すぎて乗りこなすのが大変なうえ、スピードが出すぎて危険を感じることがある。何より、価格が高い。10万円前後からスタートして、100万円を超え、軽自動車が1台買える値段のものまである。5万円前後くらいから質の高い製品が揃うクロスバイクが、やはり初心者には適していそうだ。

ヘルメットで「ちゃんとした自転車乗り」を誇示

ルールその3 ヘルメットは頭を守るだけじゃない

バイク以外の装備も必要だ。絶対不可欠なのがヘルメット。オートバイなどと違って、法律で着用が義務付けられているわけではないが、言うまでもなく事故にあって頭を強打したら、死亡につながるほどの事態になる。実際、警視庁の2014年の調査によると、自動車乗車時の事故のうち、約65%が頭部損傷によるものだ。法律がどうのという話ではない。安全安心のために、必須のアイテムといえるだろう。

加えて、自転車通勤でヘルメットを強く推す理由はもう一つある。

「ヘルメットをかぶっていると、クルマを運転しているドライバーが、『あいつはまともな自転車乗りだな』と認識してくれる。このメリットは大きい。ドライバーが『なんだか速い自転車』として見てくれるようになる。『いいや。先行け、先行け』などとあきらめてくれます(笑)」(疋田さん)

同じ理由で「赤色フラッシャー」も身につけたい。赤色に点滅するLEDライトが付いた点滅灯で、簡単にフレームやヘルメットの後頭部に取り付けることができる。これを2~3つ付けて、点滅させれば、視認性がぐんとアップする。ドライバーから「お、自転車がいるな」とわかりやすくなるし、少なからず「意識の高い自転車乗りだな」と認識も変わるはずだ。自転車「通勤」であることを考えると、帰路は日が暮れていることが多い。必須のアイテムだといえる。

ルールその4 スーツやワイシャツ姿で乗らない方がいい

キメキメのスーツを着込んで、スタイリッシュなロードバイクにまたがる――。頭の中で、そんなおしゃれな自転車通勤のスタイルを思い描く人もいるだろう。

しかしそれは、頭の中だけにしておいたほうがよさそうだ。

次ページ服装は汗をかく前提で
キャリア・教育の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 競馬好きエコノミストの市場深読み劇場
  • 「非会社員」の知られざる稼ぎ方
  • 最新の週刊東洋経済
  • 若者のための経済学
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
-

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

ログインしてコメントを書く(400文字以内)
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
関西電力がはまり込んだ<br>「原発マネー」の底なし沼

社会を揺るがした関電首脳らの金品受領問題。本誌は関係者による内部告発文や関電の内部調査報告書などで、「持ちつ持たれつ」の関係に迫った。実態解明は第三者調査委員会に委ねられるが、原発推進への自傷行為となったのは間違いない。