「財布は別」共働き夫婦が離婚しやすい理由 男と女がもめがちな「3つのお金問題」

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このように、夫婦とも、お互いが自分に都合のいい部分を押しつけているようでは、上手く行かないのも当然です。それに気づかないままだと、最終的には離婚に至ってしまいます。しかし、どこかでお互いの育った環境を理解し、自らの価値観を変えられれば、そうした「思い込み」が解消される余地は十分あります。

「収入の開示拒否」でも、大きなお金の流れを明確に

一方、新しい情報に触れることの多い男性の中には、「自分勝手な国際感覚」を身につけている人もいます。

実際、夫婦でお財布が1つなのは日本独特の習慣で、外国人にとって不思議なことのようです。先日もある勉強会で、カナダ人の彼女がいる20代の男性経営者とこの話をしました。この男性経営者によると、「僕の彼女にとって、日本人の夫婦が財布を一緒にしているのは気持ち悪いこと」と言いました。さらにある日、外国人が日本の文化をあれこれ評論する番組を見ていたら、外国人がまったく同じことをいっていたとも言いました。

こうしたタイプの男性とはとことん話し合うことをオススメします。相手は国際的な話を持ち出すなど、理論や理屈に長けていますから、一筋縄には行かないかもしれません。その分徹底的にマネーリテラシー(お金の知識)を強化し、自分が安心して生活ができるところまで話を詰めて下さい。感情論ではなく、敵の武器「理論や理屈」で返しましょう。

一方、男性側に立つと、給与明細を見せないことにいらだつ妻の不満を解消したいのなら、「ライフプランニング」を立ててみてはいかがでしょうか。つまり、現在から将来に渡っての2人のお金の流れを最低限「見える化」してみることです。こうすることで、不安が解消すれば、奥さんも給与明細についていちいち文句をいわなくなるでしょう。

私としては「お財布を別々にする」という国際感覚はしっかり受け入れます。しかし、その代わりといってはなんですが、レディファーストの部分を男性に求めたいところです。そう、普段から女性が喜ぶような言葉やエスコートを心がけることです。給与明細を見せずに円満な夫婦関係を維持したいのであれば、最低限、現在から将来にかけてのお金の大きな流れを明確にし、なおかつレディファーストの姿勢を心がけてはいかがでしょうか。

寺門 美和子 FP、夫婦問題コンサルタント

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てらかど みわこ / Miwako Terakado

大手流通業界系のファッションビジネス経験後、夫の仕事(整体)を手伝い主にマネジメントを担当するが、離婚。「人生のやり直し」を決意、自らの経験を生かした夫婦問題カウンセラー資格取得を目指す中でFPの仕事と出合い、ダブルで資格を取得。顧客には「からだと心とおカネの幸せは三つ巴」とつねに語る。独立系のFP集団「FP相談ねっと」認定FP。相続診断士・終活カウンセラーとしても活動を始め、人生後半の「お金と暮らしと夫婦問題」のコンサルタントとして活躍中。

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