新型iPhoneは一体どれだけ大きくなるのか 発表前に押さえておくべき10のポイント
2015年と2016年はサンフランシスコ市の中心部、市庁舎の前にあるビル・グラハム・シビック・オーディトリウム。この会場は2016年6月に開催された開発者会議WWDC 2016の基調講演でも使用されたが、使い方はまったく異なり、会場を半分に分けてステージを作り、その背後に新製品のタッチアンドトライ会場を設けていた。
そして昨年2017年は、完成したばかりの新社屋Apple Park内の小高い丘にあるスティーブ・ジョブズ・シアターのこけら落としのイベントとして、iPhone 10周年を記念するイベントとなった。
小高い丘に正円形のガラスだけで支えられたロビーのみが地上にあり、地下へ降りると、1000人収容のシアターが現れる。イベント前は可動式の壁で隠されていたが、地上部分の真下には同じような円形の空間があり、イベント終了後タッチアンドトライ会場が現れる仕掛けだ。
ちなみに2018年のアップルのイベントは3月の教育イベントをシカゴで開催し、6月の世界開発者会議WWDC 2018をサンノゼ・コンベンションセンターで開催した。今年もiPhoneの発表会は、Apple Parkのスティーブ・ジョブズ・シアターで開催されると考えていいだろう。
iPhone Xをそのまま拡大したような大画面モデル
3)どんなiPhoneが登場する?
2017年モデルのiPhoneは、iPhone 8、iPhone 8 Plusに加えて、iPhone Xの3機種が登場した。今年も3機種が登場するとみられており、1つ目は有機ELパネルを用いた5.8インチモデルでiPhone Xの後継となるだろう。
iPhone XはこれまでのiPhoneラインナップの中で最大の画面サイズを誇るが、iOS 11の上では「スタンダードモデル」という扱いで、iPhone 8 Plusに用意されている横長にデバイスを用いるランドスケープモードには対応していなかった。
そのため2つ目のモデルは、iPhone Xをそのまま拡大したような大画面モデルが登場することは既定路線と言える。有機ELパネル6.5インチを搭載する製品が予測されている点は順当なラインだ。
6.5インチというサイズは、サムスン電子が2018年8月に発売したGALAXY Note 9よりも0.1インチ大きな画面サイズとなるが、iPhone Xのように「ノッチ」と言われる画面上の切り欠きがあることから、この部分を避けて矩形(くけい)として使える画面サイズはGALAXY Note 9より小さくなるだろう。
その一方で、ディスプレー上下に縁取りがないことから、長編の長さはGALAXY Note 9よりも小さくなると考えられている。
有機ELモデルはそれぞれ、800ドル台、900ドル台からという価格が見込まれる一方、液晶パネル6.1インチを搭載した600〜700ドル台の廉価モデルが用意されるとの見方が大勢を占めている 。しかし、このモデルは、昨年のiPhone Xのように発売タイミングが10月以降にずれ込むとの見方が強い。
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