語彙力がない子は「全教科の成績」が伸びない 東大生が断言!「問題文が読めない子」も多い
英語だけではありません。理科や社会などの科目も、実は語彙力がないと成績が伸び悩むと思い知りました。
まずもって語彙力がないと、教科書が読めなくて勉強にならないんです。たとえば世界史で「イギリスとフランスが利権を争い競合して……」と書かれていても「利権」や「競合」が具体的にどういう意味なのかわからなければ、何が書いてあるのかさっぱりです。生物で「DNAの鋳型が複製されて……」と書かれていても、「鋳型」がわからなかったらDNAがどうなったのか理解できません。
理解できないものを覚えることは至難の技です。だからもうこの時点で、どんなに勉強しても成績のタカが知れてしまうわけです。
数学だってそうです。僕もいろんな受験生から数学の質問を受けますが、その3割程度は「語彙力」がないがゆえの質問でした。「無作為」「確からしい」「軌跡」などの言葉を知らないことが原因で理解できない、というパターンが非常に多いんです。
問題文を正しく理解するには「語彙力」が不可欠
教科書だけではありません。語彙力がないと、まず問題すら読み取れないのです。
たとえば、僕が初めて受験した2014年のセンター試験の地理の問題文は、以下のようなものでした。
僕はこの問題の意味がわかりませんでした。「余暇活動? なにそれ?」と、余暇活動という言葉をまったく知らなかったので、この問題が解けなかったのです。
また、語彙力があるかないかで、解けるか解けないかがはっきり分かれる問題も存在します。
たとえば地理の問題ではよく「レアメタルは、埋蔵地域が偏在している」という知識が問われます。あるとき、次のような問題が出ました。
みなさんはこれ、○か×かわかりますか?(これは決して「良問」だとは思いませんが……)
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