順位激動!東京の「利用者が多い駅」トップ40 今は1位の新宿駅も、65年前は3位だった

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日本一の利用者数を誇る新宿駅。今では信じられないが、開業当時の利用者数は1日50人程度だったという(撮影:今井康一)

「これはいったい……」

過日、山手線全駅の駅スタンプを押して回っていた。駅スタンプは街の観光名所やシンボルをデザインしたもの、駅舎そのものをデザインしたものなどさまざまで、それが「押し鉄」という遊びを盛り上げてくれる。

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そのなかで目をひいたのが新宿駅の駅スタンプ「新宿停車場」。雑草と思しき植物が短く茂る向こうから蒸気機関車が姿を現す構図は、今の新宿駅とは似ても似つかないものだ。

新宿駅の誕生は1885年のこと。現在の東北本線や高崎線などを建設した私鉄、日本鉄道が品川―赤羽間を開業した際に生を受けたものの、当時は町のはずれにあったことから利用者数は1日50人ほどだったという。駅スタンプは、当時の姿を今にとどめようとしているのかもしれない。

原っぱの駅が大ターミナルに

そんな新宿駅の利用者数が増加したきっかけは1923年に発生した関東大震災。震災で被害を受けた下町から、東京の西部・武蔵野台地へと移り住む人が急増したことによるものだ。

時は流れて2018年7月6日のこと。JR東日本より2017年度の各駅乗車人員が公表された。新宿駅は堂々の1位にランクインしており、1日当たりの乗車人員は77万8618人。2位の池袋駅56万6516人に大きく水をあけている。今や当たり前のように1位に君臨している状況だけを見ていると、開業当初にうら寂しい駅だったと言われても、あまりピンとはこない。

ここでふと気になったのはほかの駅のこと。どの駅も昔から現在の様相だったということはないだろう。そう思って、東京都内にある駅の乗客数と順位の変遷を調べてみた。

用いたのは、東京都の総合統計書「東京都統計年鑑」だ。統計年鑑のホームページには、1953年度以降の都内にあるJR(民営化以前は国鉄)の駅ごとの乗車人員、私鉄などの乗降人員が掲載されている。そこで、都内のJR(国鉄)各駅の乗車人員について、5年おきに数字を拾ってみることにした。

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