「売って終わる」営業が一流にはほど遠い根拠 優秀な人ほど「アフターフォロー」を重視する
優秀な人は何をしているのか?
今回のテーマは、「エスカレーター効果」です。止まっているエスカレーターを登ったり降りたりするときに、足が重くなった感覚を持ったことがありませんか?
これは「エスカレーターは自動で動くものだ」という思い込みに対する違和感から来ています。そのような違和感を、営業マンはいい意味で利用するのです。いわゆる、ギャップです。今回は、そんな「エスカレーター効果」を活用すると、日頃の営業活動にどのような違いが出るのかを見ていきます。
営業マンの仕事は、商品やサービスを売ることです。商品やサービスを売るために、お客さまの話を聞いたり、お客さまの役に立つにはどうすればよいかと、一生懸命に考えます。しかし、これは商品を売るまでの話であることがほとんどです。商品やサービスを売った後は、次の採用に向けての商談でもない限り、客先を訪問することはなくなり、売ったお客さまのことを意識しなくなるのが普通です。
お客さまも、営業マンは売ることが仕事であり、商品を売った後は、他の会社への営業活動で忙しくなることはわかっています。そのため、保守契約でもしない限り、商品やサービスを買った後には、営業マンにあまり期待をしていません。ですが、お客さまの購入後でも、たまに顔を出すような営業マンだと、お客さまは安心するだけでなく、その営業マンを信頼してくれるのです。
そう、営業マンは商品やサービスを売った後、すなわち「アフターフォロー」に力を注ぐべきなのです。一見、すぐに売り上げにつながらないアフターフォローは時間の無駄のように感じるかもしれませんが、必ず次の案件依頼や人の紹介という形で、自分に戻ってきます。