「ペットを飼うと幸せになる」は事実だった 仕事も結婚生活も、ずっと順調になる
さらに、ペットと一緒にいることで笑顔になれるし、精神的にもリラックスできる。散歩に連れ出すために外出する頻度も多くなり、飼い主は必然的にアクティブになり健康リスクも低くなる。
今や孤独が健康に及ぼすリスクも周知されてきているが、ペットと一緒にいると孤独感を感じにくくなるため、肉体的のみならず精神的な健康にも好影響をもたらしてくれる。
心理学者で作家のコリン・スウィート氏は、同紙の取材に対し「ペットを飼うことによる心理的、感情的なメリットはメンタルヘルスの専門家の間ではよく知られている。ペットと親密な関係を築くことで、エンドルフィンやオキシトシンなど、幸せを感じる化学物質の分泌が促進される。その結果、飼い主は自宅でもリラックスして穏やかで、幸せな気分でいられる」と語った。
注意欠陥多動性障害の子どもの症状が改善された報告も
実は似たような研究結果はこれまでにもいくつか報告されている。カリフォルニア大学アーバイン校が「人と動物の相互関係についての報告(Human-Animal Interaction Bulletin)」に発表した注意欠陥多動性障害(ADHD)の子どもに対するアニマル・セラピーの実験結果について、英ザ・ウィーク誌が報じている。
同実験では、ADHDと診断された、まだ薬物治療を受けていない7歳から9歳の子どもを被験者とした。犬によるアニマルセラピー(動物介在療法)を受けた結果、被験者の子どもたちの注意欠陥症状は改善し、社会性も改善されたことが確認された。
また、英国にある猫の保護団体キャット・プロテクションと英メンタルヘルス・ファウンデーションが2011年夏に共同で実施した調査でも、猫と一緒に暮らすことで幸福感が増すことが報告された。
同調査では、猫を飼っている人の87%が「猫が自身の幸福感に好影響をもたらしている」、76%が「猫のおかげで日常生活を楽しく送ることができている」と回答した。
これらの研究結果から改めて動物の偉大さを実感させられる。モフモフな家族たちへの感謝の気持ちを忘れないようにしたいものだ。
(文:吉野潤子)
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