テスラ非公開化、SWFは本当に金主になるのか マスクCEO「2年前からアプローチあった」

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 8月13日、米電気自動車メーカー大手テスラのマスクCEO(写真)は、同社の株式非公開化計画について、買収ファンドのシルバーレイクと米金融大手ゴールドマン・サックスが財務アドバイザーを務めているとツイッターで明らかにした。ミシガン州で2015年1月撮影(2018年 ロイター/Rebecca Cook)

[13日 ロイター] - 米電気自動車(EV)メーカー大手テスラ<TSLA.O>のマスク最高経営責任者(CEO)は13日、同社の株式非公開化計画について、買収ファンドのシルバーレイクと米金融大手ゴールドマン・サックス<GS.N>が財務アドバイザーを務めているとツイッターで明らかにした。

ただ、関係筋によると、シルバーレイクは正式な財務アドバイザーとしての契約は交わしておらず、無償でマスク氏に助言を与えているもよう。また、シルバーレイクは投資家として非公開化計画に参加することについては現時点で話し合っていないという。シルバーレイクとゴールドマンはコメントを差し控えた。

マスク氏はまた、非公開化計画において、法律事務所のワクテル・リプトン・ローゼン・アンド・カッツ、マンガー・トレス・アンド・オルソンが法律アドバイザーを務めるとツイッターに投稿した。

両事務所はコメントの求めに応じていない。

マスク氏は先週7日、1株当たり420ドルでテスラの株式を非公開化することを検討中で、資金は「確保した」とツイッターで発表。金融市場を驚かせた。

ただ、実際に資金を確保した証拠は示されず、テスラの株主はマスク氏の投稿を巡って集団訴訟を提起。米証券取引委員会(SEC)はマスク氏の発表の手法や内容の信頼性について調査していると報じられている。

マスク氏は自ら示した非公開化計画の信頼性を高めようと、経緯の説明に努めている。

マスク氏は13日のツイートに先立ち、サウジアラビアの政府系ファンド(SWF)が2年ほど前からテスラの非公開化を巡り複数回にわたり支援を申し出ていたこと、このファンドと他の投資家との協議が継続中であることをブログで明らかにした。

同氏は「7月31日に行った会合では、サウジSWFとの合意成立に疑いはなく、あとは単にプロセスを開始するかどうかの問題だった」とし、「それを理由に8月7日に『資金を確保した』と述べた」と説明した。

マスク氏の説明にもかかわらず、13日の株価は小幅高で終了。投資家が非公開化の実現可能性に懐疑的であることが示された。

マスク氏はブログで、テスラ既存株主の約3分の2が非公開化後も新会社の株主にとどまることを見込むとしつつも、非公開化構想を巡り主要株主らと協議を重ねていることを明らかにした。

大半の資本を株式から調達するとの見通しを明らかにし、債務負担を増大させるのは「賢明」でないとの認識も示した。資金の調達先や方法などの詳細な計画に言及することは「時期尚早」とした。

*内容を追加します。

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