金正恩も脱いだ!北朝鮮を襲う「猛暑」の実態 深刻な干ばつで農作物にも被害が
記録的な熱波が朝鮮半島を襲う中、北朝鮮国営メディアは8月初頭、「猛暑や干ばつとの戦い」に総力を傾けるよう国民に促した。朝鮮労働党の機関紙「労働新聞」は8月2日付1面掲載の論説記事で、猛暑と干ばつによる被害は「深刻」だと報道。一方で、同紙は「今回の酷暑はかつてない天災だが、克服は可能」としている。
同紙が引用した気象当局のデータによると、北朝鮮の最高気温は観測史上最高となる40度超えを記録。「厳しい猛暑と干ばつによって、すでに(黄海側にある)黄海(ファンヘ)南道と北道を含む全国の農業地域で、コメやトウモロコシなどの穀物に被害が出始めている」という。
「穀物生産目標を達成し、食糧問題を解決するには、猛暑や干ばつの被害を徹底して防ぐことが喫緊の課題だ」(労働新聞)
干ばつ対策に総力を結集
労働新聞は論説で、干ばつにまだ見舞われていない地域であっても予防措置を講じなければならないと強調。対策が遅れれば、国民は「取り返しのつかない結果」に直面するおそれがあると警告し、次のように述べた。「猛暑と干ばつに対する戦いには決死の覚悟で臨まなければならない」「国民の総力を結集し、全力を振り絞って戦うべきだ」。
2日付紙面の3面には関連記事が7本掲載され、猛暑と干ばつに全力で立ち向かうよう国民に訴えかけている。同紙は熱波の影響を和らげることが農業地帯における「緊急課題」だと力を込め、黄海北道では「干ばつ被害を防ぐ戦い」のために、すでに数千人が動員されていると報じた。