三陸鉄道、「あまロス」なしで全線開通へ 『あまちゃん』続編期待!復旧間近の三鉄の魅力に迫る

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大震災後の、北リアス線・島越(しまのこし)駅。全てが流された

「ドラマ『あまちゃん』では、震災前、震災後、北鉄と地元住民の交流が多く描かれていました。ほとんどのエピソードは、現実あったことです。だから、北鉄は、三鉄の事実に即したドラマなんですよ(笑)。

あの震災から2年半、少しずつ開通路線も増えています。来年には北も南もすべて再開します。そこから、新しい三鉄ドラマが始まるのです」

復旧に向け、工事が進む島越駅。全線開通は、もうすぐだ

東日本大震災は三陸地方に、そして三陸鉄道に、とてつもなく大きなダメージをもたらした。だが同時に、「移動手段としての鉄道」だけではない「人と街をつなげる」「人と人がつながる」、そんな意味合いを持つことも分かった。

加えて、列車は通っていない駅に人が集まり、情報交換をする姿も見られた。まさに駅は「ランドマーク」だったのである。

14年4月には全線開通、三鉄に「あまロス」なし!

あまちゃんが終わったいま、楽しみにしていた視聴者にあまロスが起こっているという。

「三陸鉄道も毎朝、オープニングで車両の映像が流れていましたから、終了の影響が皆無かと言えば、そのうち出てくるでしょう。でも、終わったことよりも、あのドラマがあったことで、全国に三鉄を知ってもらえたことの方が大きい。ドラマが始まって、観光客が3割増えました。終わった今でも観光客は増え続けています。『また来たい』と思ってもらえるように、地元自治体と一緒に、あまちゃんをきっかけに働きかけていけたらいいと、そう考え、活動しています」

来年には全線通じる、と言うことは、あまちゃんの最終回ではないが、東京まで、いや日本中に通じると言うことになる。 観光客も離れないように努力を続けていくという望月社長。「三陸鉄道にあまロスなし」。そう言い切った。

大坂 直樹 東洋経済 記者

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おおさか なおき / Naoki Osaka

1963年函館生まれ埼玉育ち。早稲田大学政治経済学部政治学科卒。生命保険会社の国際部やブリュッセル駐在の後、2000年東洋経済新報社入社。週刊東洋経済副編集長、会社四季報副編集長を経て東洋経済オンライン「鉄道最前線」を立ち上げる。製造業から小売業まで幅広い取材経験を基に現在は鉄道業界の記事を積極的に執筆。JR全線完乗。日本証券アナリスト協会検定会員。国際公認投資アナリスト。東京五輪・パラにボランティア参加。プレスチームの一員として国内外の報道対応に奔走したのは貴重な経験。

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