マツダが好調、営業益は前年比3倍へ 14年3月期営業利益は1600億円見込む
[東京 31日 ロイター] -マツダ<7261.T>は31日、2014年3月期の連結営業利益予想を前年比3.0倍の1600億円に上方修正すると発表した。利益率の高い新型車の販売が伸びたほか、為替の円安が寄与した。従来予想の1200億円に比べ、33.3%の上方修正となる。
前年に比べて販売台数の増加と車種構成の改善が620億円、為替の円安が900億円、コスト改善が157億円の増益要因となり、販売費用の増加などを吸収する。
通期の連結売上高予想は前年比20.2%増の2兆6500億円(従来予想は2兆4800億円)、連結当期利益予想は同2.9倍の1000億円(同700億円)にそれぞれ引き上げた。
マツダは16年3月期を最終年度とする中期計画で、世界販売台数170万台、連結営業利益1500億円、売上高営業利益率6%以上を目標に掲げている。業績予想の修正で、販売台数以外の目標達成が視野に入ってきたが、小飼雅道社長は中期計画について「見直さなければならない」との認識を示した。
14年3月期の世界販売計画は前年比8.1%増の133万5000台で据え置いた。第3・四半期以降、4年ぶりに全面改良して発売した新型「アクセラ」を北米に続き、欧州、日本、オーストラリアなどに順次投入していく。
13年4―9月期の連結営業利益は前年同期比6.4倍の739億円。販売台数の増加と車種構成の改善が213億円、為替の円安が603億円、コスト改善が107億円の増益要因となった。
4─9月期の世界販売台数は前年比3.0%増の63万1000台。スポーツ多目的車(SUV)「CX─5」や乗用車「アテンザ」がけん引した。地域別では、中国やタイが減少したもの、北米、欧州などが増加。日本も前年並みを確保した。
小飼社長は、政府が要請している次の春闘での賃上げについて「賃金引き上げ以前に株主への復配ができていない」と述べた。マツダはリーマン・ショック後に経営状況が悪化し、株主への配当は2010年3月期を最後に行っていない。中期計画の利益目標を確実に達成することで、復配にこぎつけたい考えだ。
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