市民団体がオウム死刑執行に抗議する理由

「7人の死刑を執行したことは暴挙」

会見をする上川陽子法務相(写真:REUTERS/Issei Kato)

[東京 6日 ロイター] - オウム真理教による事件で死刑が確定した教団元代表、松本智津夫(麻原彰晃)死刑囚(63)ら7人に対し刑が執行されたことを受け、市民団体が会見を開き、政府に抗議し死刑制度廃止を訴えた。会見を開いたのは「死刑廃止国際条約の批准を求めるフォーラム90」やアムネスティ・インターナショナルなど。

会見では、同フォーラム90のメンバー、深田卓氏が、松本死刑囚は裁判の途中で心神喪失状態となっており、事件に関する事実が明らかにされていないと指摘。「裁判は十分になされていない。今、死刑を執行する必要はないのに執行したことは暴挙」と訴えた。

さらに深田氏は、4人の死刑囚が再審請求中だったことを挙げ「以前は再審請求中に刑が執行されないという暗黙のルールがあったが、昨年から死刑の執行が相次いでいる」と、最近の傾向に懸念を表明した。

会見した海渡雄一弁護士は、今回、7人同日執行という異例の措置が取られたことについて「2019年に予定されている即位の礼、2020年の東京オリンピック・パラリンピックを前に、何としても2018年中にオウム真理教関連確定者を執行するという日本政府の強固な決意が明らかになった」と述べた。

(宮崎亜巳 編集:田巻一彦)

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