毎月ほったらかしでもなぜか貯金できる方法

なぜかおカネが貯まる「なぜたまの人」になる

こうした、すでにストックされている身近なデータを確認しおわった後、早速、現時点で無理がない金額を、財形貯蓄や積立定期、積立投資などの方法でとりよける仕組みを作ります。

私が最近使いやすいと感じているのは、ネット銀行などで多く提供されている「定額自動入金」というサービスです。サービスを提供している銀行に毎月一定額を別の銀行から入金する場合、多くの銀行では手数料無料で提供されています。

今は定期預金の利率が低いため、定期預金などにするメリットはあまりないと感じるかもしれません。しかし、定額自動入金サービスであれば、その口座を貯蓄専用口座として使い、普通預金としても積み上げて行くことができるため、融通も利きます(貯蓄専用口座は、基本的には引き出さず利用する運用ルールを決めたいところではありますが)。

日々の努力は横に置いて「システム構築」を

一方、支払い方法も有利な払い方を決めて実行すれば、少しでも自動的に家計を助けることができます。

クレジットカードを使うとして、まずは年会費無料のものを選びます。そのうえで、利用額に応じた還元率がおおむね1%前後かそれ以上となるカードを選ぶことができればそれがベストです。たとえ還元率がサービスによっては1%未満であっても、自分の消費行動にマッチしたカード選びができれば、年間の消費総額の5%程度を浮かせることも、さほど難しくはありません。

実は先日、カードによる年間消費額が400万円にのぼるという人と会ったのですが、金額もさることながら、驚いたのはその還元分です。なんと35万円相当のポイントを付与されていると聞き、本当にびっくりしました。ここまでは使いこなせなくても、多くの家庭では、ポイント換算で年間10万円相当額なら無理なく獲得できます。

さらに、NHKの受信料、国民年金保険料、民間の保険料の一部などは、年払いにまとめることで割引を受けることができます。UR(都市再生機構)の賃料もまとめて払うと割引になりますが、それ以外でも、こうした「まとめ割引」が可能なケースもあるかもしれません。使うことが決まっている費用であれば、先に払ってしまって割引を受けるというのも、家計に有利に働く選択肢の1つです。

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今回紹介したような方法は、いずれも最初だけシステムの構築や研究を伴いますが、一度環境を作ってしまえば以降は自動的に家計に対して良い効能が続いていきます。

人の意思でコントロールをしたり、我慢や忍耐を発動する回数が少なければ、感情に左右されず、ほったらかしで続き、気がついた頃にはまとまった資産形成につながっていきます。

「苦労しているはずなのに報われない」「我慢しているはずなのにおカネが残っていない」、と感じる人は、一度、日々の努力はさておき、ちょっとだけ時間を作ってみてください。その時間で、家計システムの刷新にエネルギーを注いでみてはいかがでしょうか。

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