あのDMMが中古車事業を始めた本当の狙い アプリで始めた買い取りビジネスの精度

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
DMM AUTOの体験キット(筆者撮影)

「なぜ、あのDMMが中古車事業に参入するのか?」「スマホで撮るだけで、クルマが売れる」との触れ込みで6月5日にiOSアプリの配信を開始したDMM AUTOについて、世間ではさまざまな憶測が生まれている。

あのDMMという、「あの」には世代によって大きな違いがある。40代以上の男性にとっては「アダルト系サイトで事業の基盤を築いた、あのDMM」という意識が強いことを、DMMも認識している。一方、20代にとっては「ゲームやFX取引で名高いIT企業の、あのDMM」というイメージが強い。

DMM AUTOアプリ配信の6日後となる6月11日、六本木グランドタワー24階のDMM東京本社を訪ね、DMM AUTO事業部・事業部長の西小倉里香さん、同事業部・マーケティング部長の出村光世さん、そしてマーケティング本部・デジタルマーケティンググループ広報の長瀬七夕さんを交えて、筆者が抱いていたDMM AUTOに対するいろいろな「なぜ?」について聞いたうえで、自動車産業の今後について意見交換をした。

DMM AUTOに対するさまざまな疑問

最初の質問は、「なぜ、DMMが中古車事業なのか?」である。

その答えは、DMM既存会員2800万人の属性との親和性が高いからだ。

DMMには現在、ゲーム、証券、株、アダルトサイト、英会話、2.5次元系アイドル、また最近では沖縄での水族館の運営など、約40の事業部があるが、これらのサービスを受けるためにユーザーはDMM共通の会員登録が必要だ。会員の詳しい属性は非公開だが、おおむね男性が多く、またはインターネットによるサービスの利便性を享受するため居住地は都市部だけでなく地方にも多いのが特徴だ。

こうしたDMM既存会員の属性を踏まえたうえで、DMMが得意とするデジタル系技術がゲームチェンジャーとなりえる大きな産業を探す中で、中古車市場にスポットがあたった。

3兆円規模といわれる中古車市場では過去10年ほどで、IDOM(旧ガリバーインターナショナル)など大手事業者が、従来はグレーな取引が多かった状況を大幅に改善することでユーザーにとっての市場環境は一変した。

DMMとしては、そうした健全化した中古車市場の中で、自社の強みを活かすチャンスが十分にあるとの決断を下したのだ。

次ページなぜ、このタイミングでの参入か?
関連記事
トピックボードAD
自動車最前線の人気記事