BMWといえば、後輪駆動(FR)を売りとしてきた高級車メーカーだ。そのBMWが初めて投入した前輪駆動(FF)ベースの車種が「2シリーズ」の「アクティブツアラー」(最大5人乗り)と「グランツアラー」(最大7人乗り)である。
これまでのBMWらしからぬ背高スタイルのクルマで、日本仕様は排気量1500ccのガソリンエンジンと2000ccのガソリンエンジン、ディーゼルエンジンの3タイプをそろえ、4輪駆動モデルも備える(海外仕様にはプラグインハイブリッドモデルもある)。
アクティブツアラーは2014年、グランツアラーは2015年に登場。中でもBMW初のミニバンとして登場したグランツアラーは、7割がBMW以外からの買い替えという新規需要を呼び込み、これまでにグローバルで38万台を販売した。なんでものみ込む中国だけでなく、本国ドイツ、イギリスでも好調だという。
ドイツ、オーストリア国境で試乗
そしてもちろんミニバン大国の日本も「待ってました!」と大歓迎した。その2シリーズ アクティブツアラーとグランツアラーが一部改良(マイナーチェンジ)を施した。今回、発売3年目のマイチェンで進化したグランツアラーをドイツ、オーストリア国境のワインディングロードとアウトバーンでテストしたので、リポートをお届けしたい。
今回は販売不振によるテコ入れではないので見た目の変更点はわずかだ。説明を受けるまで気づかなかったキドニーグリルの大型化をはじめ、前後バンパーの形状が変化した。3分割されたフロントバンパーの開口部が一体化したデザインに。またテールパイプも大径化した。いずれも間違い探しのレベルだ。
スタート地点はミュンヘン郊外にあるBMWクラシック。「220i Mスポーツ」に乗り込み、往年のM1やマルニに見送られながら出発した。アウトバーンで直進安定性の高さを確認した後、ワインディングロードへ。
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