首都圏「大地震で大津波が来る駅」ランキング

神奈川県の駅がズラリ、東京と千葉は?

大津波を伴う巨大地震は数百年または千年以上の周期で繰り返し起きるとされる。各都県で作成した津波ハザードマップは、歴史的に確認されている巨大地震のタイプと同様のものが起きた場合を想定して浸水高を算出している。

これとは別に、政府の地震研究推進本部によれば、今後30年以内に震度6弱の大地震の起きる可能性は東京都新宿区47%、横浜市81%、千葉市85%(「全国地震動予測地図2017年版」)と発表されており、かなり高い確率といえる。この結果と混同されがちなのだが、ランキング表にある大津波が30年以内に47%などの確率で襲来するというわけではない。大地震でも大津波を伴うものとそうでないものとがあり、ランキング表は数百年あるいは千年以上の単位で起きる可能性のある大津波を想定してのものである。

ただし、起きる可能性は低いものの、明日起きても不思議ではないことを肝に銘じたい。また想定以上の高さや、想定されていない場所へも津波が来る可能性もゼロではない。

海が見えなくても津波は来る

長谷駅にある津波発生時の避難場所を示す地図。駅から海は見えないが、海抜は4.5mしかない(筆者撮影)

1位は江ノ電の長谷駅。高さは最大で5~8mなので、ビルの3階の高さの津波に襲われる。

長谷駅は鎌倉の大仏様(高徳院)の最寄り駅である。長谷寺も近い。そのため多くの観光客が利用する。駅に降りても海は見えないので、浜辺からやや離れているように思うかもしれないが、駅付近の海抜は4.5mしかない。

鎌倉高校前駅は目の前が海だが、海抜は長谷駅より高い(筆者撮影)

ランキング表には、上位7駅のうち江ノ電の駅が4駅も含まれている。海を間近に見ながら走る区間もある人気路線だが、その中で海に面する鎌倉高校前駅が入っていないことを不思議に思う方も多いだろう。だが同駅は浜辺とは段差があり、海抜10mほど。長谷駅は同駅よりずっと海抜が低いのである。

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