ホームレスが急増、ニュージーランドの悲劇

OECD35カ国中ホームレス人口比率が首位に

また、賃金の上昇スピードは、過去10年間で6割増加した家賃負担に追いついていない。屋根の下で暮らすことができる国民にとってさえ、痛手を被っている状況が浮き彫りになっている。

保護施設も満員

ニュージーランドで最も人口の多いオークランドでも、ホームレスの数は史上最悪の水準にある。ここでは住宅不足も最も厳しい状況にあり、不動産調査会社クオータブル・バリューによれば、住宅価格は過去10年間で9割上昇した。

ロイターがインタビューした路上生活者の中には、オークランドを離れてウェリントンに来たという人が複数いた。

だが、圧迫は広範囲に拡大している。高級クラフトビールや熟練のコーヒーショップで有名なウェリントンは、同国内でも給与水準の高い都市だが、それでも家賃高騰の罠(わな)にはまった人は多い。

ウェリントン・ナイト・シェルターのカースティ・バギンズ氏によれば、同施設もほぼ常に満員状態だという。「ときには、ベッドと毛布を提供するのが精一杯ということもある」

(Jonathan Barrett and Charlotte Greenfield 翻訳:エァクレーレン)

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