最新通信簿!47都道府県「幸福度」ランキング 「3回連続トップ」の栄冠に輝いたのは?

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すると、愛知県(12位→7位)、埼玉県(21位→15位)が上昇しているのに対し、 神奈川県(7位→16位)、千葉県(11位→25位)が大幅にランクダウンしており、明 暗が分かれた。なお、大阪府は 42位→43位と、ほとんど変わっていない。

3〜5位に入った長野県、石川県、富山県は、前回もそれぞれ4位、5位、3位と同じ 位置を占めており、貫禄のある安定感を見せた。ただ、1冊目の 2012 年版と比較すると、ちょっとした違いが見えてくる。それは、「上昇」「キープ」「下降」に分かれるということだ。

まず「上昇」は石川県(9位→4位)。最初は近隣の福井県と富山県から離されていたものの、毎回順位を上げて追いついた。

次に「キープ」は富山県(4位→5位)。常に1位の「生活」を筆頭に全分野が安定しており、今後も大きく順位を下げることはなさそうである。そして「下降」は長野県(1位→3位)。とはいえ5位以下に落ちたことはなく、ポテンシャルを考えると復権が期待できる。1位、2位から6位、9位に後退した「健康」「生活」を軸に取り組む必要がある。

山梨県、山形県、茨城県、三重県が躍進

前回(2016年版)からジャンプアップしたのが、山梨県(14位→6位)、山形県(22位→10位)、茨城県(26位→11位)、三重県(23位→13位)である。

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ポイントは「健康」と「文化」で、「健康」は三重県、「文化」は山梨県と山形県、両方とも上昇したのが茨城県。また、山梨県は今回の追加指標5つのうち2つで1位を取っており、これも上昇の一因となった。

下位でも北海道(40位→33位)、宮城県(42位→36位)などが順位を上げており、 山形県とあわせ、北日本が健闘した形である。

下位の5府県は、順位の上下は若干あるものの、前回と変わらない結果となった。特に、最下位の高知県から45位の沖縄県は、1冊目の2012年版から今回まで4回連続で ワースト3となっている。分野だけでなく個別指標の強みや伸びに着目しながら、脱出の糸口を見出したいところである。

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