《NEWS@もっと!関西》タイガースが負けた理由はこれ? 甲子園球場がただいま刷新中
プロ野球セントラルリーグのクライマックスシリーズ(CS)第1ステージで、阪神タイガースは中日ドラゴンズと激闘の末、惜しくも敗れた。「地響きのような大歓声で後押ししていれば、あるいは勝っていたかも……」と、唇を噛んだタイガースファンも多いはず。というのは、この戦いの舞台はタイガースの本拠地・阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)ではなく、京セラドーム大阪(大阪市西区)だった。甲子園球場はリニューアル工事の真っ最中で、試合ができなかったのだ。
甲子園球場は3期間にわけて、大規模なリニューアル工事が実施されている。第1期工事は昨年10月から今年3月まで。内野席や売店、トイレなどの改装工事が行われた。今年10月からは第2期工事に突入。来年3月までに、象徴のひとつである大屋根「銀傘」の架け替えや、外野席の改装、照明塔の新設などが行われる。
リニューアルに踏み切った理由は、阪神電鉄によると、「他球場と比べると設備面で見劣りしていた部分があった」ためだ。スタンドのシートなどでは老朽化も目立ち始めていた。観客動員数もタイガースのここ数年の奮闘とは反対に、年々減少していたという。球場を綺麗に刷新し、再びファンを呼び込む狙いであろう。
気になるのは、最後の第3期工事。これは来年10月から2010年3月まで行われる。となると、タイガースファンが懸念するのは、「タイガースが来年もCSに進出したとしても、また甲子園で試合ができへんのかいな」であろう。しかし、それは心配無用。第3期は主要工事が外周整備のため、場内での試合はできるようだ。
球場に隣接するダイエー甲子園店に足を運ぶと、そこでは10月23日を初日とする「阪神タイガースセール」が展開されていた。優勝を見込んでセールの準備をしていたが、あてが外れたため、意味不明のセールスを余儀なくされたよう。
岡田彰布監督とともに、伝説の1985年の日本一をもたらした真弓明信氏が次期監督に内定。「来年こそは日本一を目指し、甲子園球場で大声援を」と願うのは、タイガースファンだけではないはずだ。
(梅咲 恵司= 東洋経済オンライン)
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら