北朝鮮、16日の南北閣僚級会談中止を発表 米韓軍事訓練を「挑発行為」と非難

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5月16日、北朝鮮は米韓軍事訓練を「挑発行為」とした上で、同日予定していた韓国との閣僚級会談を中止せざるを得ないと発表。写真は2018年4月、韓国パジュから撮影された北朝鮮の国旗(2018年 ロイター/Kim Hong-Ji)

[ソウル 16日 ロイター] - 北朝鮮は16日、米韓軍事演習を理由に、同日予定していた韓国との閣僚級会談を中止せざるを得ないと発表した。国営朝鮮中央通信(KCNA)が伝えた。

KCNAは、米韓両軍による定例の共同訓練「マックス・サンダー」について、関係修復ムードに水を差す「挑発行為だ」と非難した。

韓国の聯合ニュースによると、KCNAは来月に予定される米朝首脳会談への影響も示唆。「韓国との挑発的な共同軍事訓練を踏まえ、米国は予定されている米朝首脳会談の運命について慎重に熟考する必要があるだろう」と警告した。

突然中止を通告することで北朝鮮は、米朝首脳会談を控えトランプ米大統領が譲歩する用意があるかどうかを試そうとしているとの見方がある。

米国務省のナウアート報道官は、米朝首脳会談の取りやめの可能性について北朝鮮側からの情報は何もないと述べ、引き続き会談を予定していると明らかにした。

同報道官は「北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長はこれまでに米韓軍事合同訓練継続の必要性と有用性に理解を示している」とし、「トランプ米大統領と金委員長との会談の計画を引き続き進めていく」と述べた。

米国防総省は、演習は防衛的な性格の定例訓練だと説明。国防総省の報道官は「米韓両軍は現在、毎年行っている春季米韓演習を実施している」と述べ、「これらの防衛訓練は、軍の準備態勢の基盤を維持するために米韓同盟が実施する年次定例訓練だ」と説明した。

また、今回の訓練で行う空軍演習「マックスサンダー」の日程は5月14─25日とした。

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