炎上する大学生がわかっていない、SNSの作法 「うっかり炎上」が就活で命取りになることも
2つ目の「誹謗中傷の禁止」とは、他者を誹謗中傷するような書き込みはやめよう、ということである。例え書き込んだ内容が真実であったとしても、場合によっては名誉毀損の対象となり、刑事・民事事件に発展する可能性がある。
書き込みをされた側が訴えを起こし、捜査機関が動いてプロバイダーに情報開示を求めれば、匿名であっても書き込んだ本人を特定することは難しくない。みんなが書いているから大丈夫だろう、といった付和雷同的な書き込みがいかに危ういか、教える必要がある。
最近多いのが「売国奴」やら「在日」とかいう表現で相手を決め付けて人種差別的な攻撃を仕掛けるもので、ヘイトスピーチとして自治体によっては条例で禁止されている。首長の判断で投稿者の実名が公表されるリスクもあることを、投稿者は知る必要がある。
ネットに一度出した情報は消せない
最後の「デジタルツールとしての特質の理解」とは、一度ネットに出てしまった個人情報や不適切な書き込み、投稿などは、デジタルデータの特性として消せない、履歴として残っていくということである。
過去に若気の至りでしでかした、忘れ去りたい内容も、消せないのがネットの特質であり、その点を十分認識する必要がある。フェイスブックやラインのように、自ら書き込みを消すことができるSNSなら救いがあるが、こうしたメディアばかりではない。たとえば5ちゃんねる(旧名2ちゃんねる)などに転載されたら、消すことが非常に困難を伴う。
学生には、以上の3点を特に注意してSNSを利用してほしいものである。
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