結婚7年目、32歳「別居夫婦」の幸せの在り方

同居は僅か2週間、日英遠距離夫婦のリアル

結婚7年目の金子さん夫妻に話を聞く(写真:OCEANS)
夫婦のカタチは人それぞれ。その数だけ、異なる幸せがある。たとえ一般的なスタイルと一線を画すものであっても、当人たちが納得していればそれでいいのだ。当連載では、ステレオタイプな「理想の家族」の型にはまらず、独自のスタイルを持つ夫婦を取材。異色ながらも円満な結婚生活を通じ、多様な幸せの在り方を探る。

結婚前からすれ違い続けて幾年月、遠距離が当たり前に

今回お話を伺ったのは結婚7年目の金子さん夫妻。6年間の結婚生活において、ほとんど一緒に暮らしたことがないという「別居婚」夫婦だ。しかし彼らに悲壮感はない。それどころか、実に幸せそうだ。そんなふたりの結婚ストーリーを紐解いていこう。

当記事は、『OCEANS』の提供記事です。元記事はこちら

夫の洋さん(32歳)は都内大手商社に勤めるサラリーマン、妻の春菜さん(32歳)はイギリスで研究職に就いている。取材はケンブリッジの春菜さんとスカイプでつなぎ、“夫婦同席”のもと行われた。

付き合い始めたのは高校時代。そのまま同じ大学に進学したが、ほどなくして遠距離になる。

夫の洋さんは、いかにも誠実な商社マンという印象(写真:OCEANS)

洋さん「大学3年のとき、妻が山形のキャンパスで研究をすることになったんです。私は卒業まで東京で、そのまま都内の企業に就職。妻は山形で大学院に進みました。以降も、なんだかんだとすれ違って、現在に至るまでずっと遠距離が続いています」。

洋さんが言うように、ふたりの人生はまさにすれ違いの連続。春菜さんは大学院卒業後、博士課程に進むため山形から京都へ。洋さんは洋さんで、入社3年目の夏からイギリスに転勤。2年間の赴任を終え、いざ日本に帰国という段になって、今度は春菜さんがイギリスで研究者として働くことに。「正直、避けられているのかなと思いました」と夫が苦笑するほど、ことごとくタイミングが合わなかった。

次ページ入籍は洋さんがイギリスに発つ直前
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