リスクが嫌いな人こそイデコに入るべき理由

定期預金だけの運用は、結構「損」をしている

「リスクをとりたくないから」と、銀行の定期だけを利用するのは「損」しているのと同じだ(写真:hanack / PIXTA)

皆さんは老後についてどうお考えですか。ファイナンシャルプランナーである私のところには「老後が不安」と相談に来る人が少なくありません。
老後の不安は、健康もありますが、どちらかというと、漠然とした「経済的な不安」が大きいものです。

では「経済的な不安」とは何でしょうか。そこには、やはり公的年金に対する不安感があるはずです。公的年金は日本の財政状況に影響されますが今後の国の成長率や公的年金について完璧な予測をするのは難しく、その不確実性に対して皆不安を抱くのです。

ただ終身雇用の時代が事実上終わった今、定年後の生活は会社が支えてくれるものと期待するのも虫のいい話です。公的年金の上乗せで終身保障であった厚生年金基金が受け取れる時代も終わりました。結局のところ、自分の将来は自分で支えるしかありません。その結果「不確実なものに投資するよりは預金でコツコツ」という方も多いのではないでしょうか?

「預金」しているだけなら「iDeCo」を使おう

前置きが長くなりましたが、今回の話はここからが本題です。結論をひとことで言うと、もし「老後に備えて堅実に預金をしている」という場合でも「やっぱりiDeCo(イデコ)を使ったほうがお得ですよ」ということです。

iDeCoとは、個人型確定拠出年金のことで、税制優遇を受けながら自分年金を作る仕組みといっていいでしょう。そのポイントはその税制優遇の大きさにあります。

まず掛金は全額、所得から控除されますし、運用益は非課税、受取時も一時金なら退職所得控除、年金なら公的年金控除と税制優遇の「出血大サービス」といったところです。大事なのはここからです。

「運用益非課税」と聞くと、「なんだ、結局運用しなければならないのか」、すなわち投資をしなければならないと誤解する人も少なくありません。しかし、実はiDeCoでは預金という選択肢もあるのです。つまり、無理して投資をしたくない人、つまり「元本が減るリスクをとるのは絶対にイヤ」という人でもiDeCoの節税メリットを生かしながら貯蓄をすることが可能なのです。

次ページリスクをとらず節税するだけでかなりお得
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