リスクが嫌いな人こそイデコに入るべき理由

定期預金だけの運用は、結構「損」をしている

では具体的にどうやったら、いいでしょうか。iDeCoは確定拠出年金法という法律にのっとってプランが作られています。プランというのは、金融機関(運営管理機関と言います)ごとに異なる運用商品のラインナップと手数料体系のことです。この法律により、「プランの中に必ず元本確保型商品を入れなさい」と決まっているのです(なぜ元本保証と言わず元本確保型と言うかの理由は、後述します)。

定期預金は、元本確保型商品の代表例です。こちらは皆さんにおなじみの銀行預金ですから、いつ始めてもいつやめても元本が減ることがありません(インフレなどのリスクを除く)。つまり、iDeCoで定期預金を選べば少なくとも元本が減るリスクはないわけです。もし皆さんが銀行で「老後のために」と預金をしているならば、そのおカネをiDeCoに振り向けるだけでも十分に税制メリットが得られます。

「毎月2万円の定期預金」で年間4万8000円の節税も

たとえば若手会社員のAさんのケースで考えてみましょう。Aさんの課税所得(年収から各種控除を引いたおカネ)が300万円だとします。この場合、Aさんが普通に銀行に預金をした場合、なんの税制メリットもありません。仮に月々2万円を積み立ててもそれだけであって、特に年末調整でおカネが戻るなどといった特典もありません。

では、この2万円をiDeCoで積み立てたらどうでしょう。年間24万円の掛金全額がAさんの所得から差し引かれます。300万円の所得が276万円となりますから、納付すべき所得税は20万2500円から17万8500円へと2万4000円減額、つまり掛金の10%の節税効果となります。また住民税(税率10%)も同様に掛金全額控除となりますから、ここでも2万4000円の節税になります。

月2万円の積立で、4万8000円も節税できたらうれしいですよね。会社員の場合、iDeCoの税金還付は年末調整で行いますから、戻ってくる還付金を使わずに貯蓄に回すなど、工夫もしたいところです(会社によっては、掛金を給与天引きとして、毎月の給与時に源泉徴収で調整されるところもあります。自営業者や専業主婦などは確定申告で還付を受けます)。そのうえでわずかであっても利息がつけば、そこにかかる20%の利子税がかからないのですから、やはり銀行で預金をするのであれば、iDeCoで預金をしたほうがお得です。

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