任天堂は「スイッチの次」を生み出せるのか

経営陣が世代交代、スマホゲームにも新展開

任天堂が4月20日に発売した、「ニンテンドースイッチ」と段ボールのキットを組み合わせた新感覚のゲーム「ニンテンドーラボ」。親子層を照準に、販売を加速させる狙いだ (C)2018 Nintendo

世界的な大ヒットを記録した任天堂の新型ゲーム機「ニンテンドースイッチ」が昨年3月に発売されてから約1年。今年は経営トップが”スイッチ”する年になる。

4月26日に行われた2017年度の通期決算発表に合わせる形で、任天堂は社長交代の人事を明らかにした。6月の株主総会を経て現社長の君島達己氏が相談役へと退き、後任として古川俊太郎氏が社長に就任する。

会見冒頭で古川氏は、意気込みを語った。「われわれは生活必需品を作っているわけではなく、娯楽・遊びを作っている会社。お客様に面白さを持っていただかなければすぐに忘れ去られてしまう。業績で一喜一憂することなく、(第3代社長の) 山内溥・元相談役が大切していた“失意泰然、得意冷然”の言葉を胸に会社を経営していく所存です」。

スイッチの成功で社長交代を前倒し

岩田聡・前社長の急逝を受け、君島氏が社長に就任したのは2015年9月。3年に満たない在任期間での交代となる。君島氏は、就任当初から使命としてきた「スイッチの立ち上げ成功」と「世代交代」の成果が想定以上に出ているため「当初考えていたタイミングよりも前倒しで決めた」と理由を明かした。

今年6月に就任予定の古川俊太郎次期社長(左)と、君島達己現社長(記者撮影)

新型ゲーム機の販売で最も重要なのは、立ち上げ期だ。スタートダッシュに成功すれば、各ゲームメーカーからのソフト供給が盛んになる。魅力的なソフトが増えれば、ゲーム機本体もさらに売れるという好循環を生み出せる。一方で最初につまずけば、立ち直るのは容易ではない。

その点、スイッチは絶好のスタートを切った。『ゼルダの伝説』『スーパーマリオ』『スプラトゥーン』といった人気シリーズの最新作を次々に投入したことが功を奏し、発売から今年3月末までの累計販売台数は1779万台。2017年度期初時点での会社予想を約500万台上回る水準で、任天堂の据え置きゲーム機で最も売れた「Wii」と並ぶ勢いだ。

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