エンディングノートで書く3つの大事なこと

元気なうちに親子で終活をゆっくり話したい

最期に、意外と大切なのが、お友達リストです。

人生の終わりに、「会っておきたい人」「お礼をいっておきたい人」「お願いしたいことがある人」がいるかもしれません。しかし、体調が優れないと、「〇〇さんに連絡して。連絡先は……」と伝えるのすら負担になります。

また亡くなったあと、すぐに知らせるべき人は誰なのか、家族にはわかりかねます。「そのときに備えて住所録を整理しておけばいい」と思いがちですが、誰が本当に親しい人なのかはわかりにくいのです。

そこで、「病気になったら会っておきたい人」「亡くなったら知らせてほしい人」「年末に喪中欠礼を出してほしい人」がわかるようにしておきます。名前、電話番号のほかに、メールアドレスがあると、連絡するのに便利です。たくさんの人をリストにするのは大変なので、たとえば「仲良し4人組」ならその中の代表的な1人の連絡先を書き、その人を通して「〇〇さんと○○さんにも伝えてもらう」と書き添えておけば大丈夫です。

「喪中欠礼を出す人」については急ぐ必要がないので、名前だけ記し、連絡先は住所録参照としておけばいいでしょう。

子どもが親からそれとなく聞いて書き留めておく

以上、3つの大切なことが書いてあれば、エンディングノートは十分です。

まずは前出のような骨組みをしっかり書いて、余裕があったら、一つひとつの項目について、もっと詳しく書くといいと思います。たとえば、病気については、「余命まで知りたいのか、知りたくないのか」など、さらに気になることがあれば記載していきます。

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ほかにも、「葬儀をしてほしいのか、してほしくないのか」、葬儀をするなら「家族葬がいい」といった希望なども、気になったときに追記していくといいでしょう。エンディングノートを書くことは、人生について考えることでもあります。夫婦で、または親子で話しながら書いたり、親からそれとなく意思を聞いて子どもが書き留めたりするのもいい方法です。

実は、私は、母が亡くなってしばらくしてから、偶然、「とてもよく撮れている母の写真」と、「母が書いたメモ」を見つけました。母が自分で遺影用に選んだ写真と、その写真を遺影にするようにとのメモでした。「元気なときに言ってくれたらよかったのに……」と、今でも少し切なくなります。こうしたこともあり、私は自分が気に入っている写真を用意して、保管場所を家族に伝えてあります(ときどき、写真を入れ替えたりもしています)。こうして伝えておくことが大事なのです。

遺言書ではないので、エンディングノートには法的拘束力はありません。ですから、肩の力を抜いて「必要最低限のこと」を簡潔に書いてみましょう。

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