こんなエコノミーは嫌だ!「極小座席」の壮絶 座れるだけマシ?機内はまるで満員電車
この座席「Skyrider 2.0」を手掛けたのはイタリアの「Avio interiors」。ハイテク関連のニュースサイトCNETは、「サドル・シート」と呼んでいて、乗客は半分立ったような中腰の姿勢で掛けることになる。今回の製品に先駆けて2010年に、初期モデルを発表していた。
「電車と一緒」で立ち乗り飛行機も出現する?
シートピッチはわずか23インチ(約58センチ)。狭いと評判の米スピリット航空が運用するエアバスA320 (320) V1でさえ、28インチ(約71センチ)ある。一般的な国際線エコノミークラスの29~32インチ(約74~81センチ)と比べれば、どれだけコンパクトかは想像に難くない。
しかし、座れるだけまだマシかもしれない。コロンビアの首都ボゴタを拠点とするLCC(格安航空会社)ビバコロンビアは、将来的に立ち席の導入を検討している。同社の創業者ウィリアム・ショーCEO(最高経営責任者)は昨年、米紙マイアミ・ヘラルドに対し「できるだけ多くの乗客を乗せることに非常に関心を持っている」とし、「立ち席が可能かどうか調査している」と明かした。
マイアミ・ヘラルドはこれに苦言を呈した。「乗客をぎゅうぎゅう詰めにするなんて到底無謀な話」とこき下ろした。
今回の見本市でお披露目された「Skyrider 2.0」が実際に導入されるかどうかは分からない。メーカー側は当然のことながら、より手頃な価格で空の旅を提供できるようになると、自信ありげに語っている。確かに、運賃競争が激化する航空業界の流れを鑑みれば、「Skyrider 2.0」の出現は合理的かもしれない。それでも、満員の通勤電車のようなぎゅうぎゅうの飛行機に乗りたいと思う人は多くはないだろう。
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