トランプを追い込む「有名ポルノ女優」の正体 業界では一目置かれる「ビジネスウーマン」

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これを機に彼女の名前があちこちで聞かれるようになれば (たとえば、ケーブルテレビでインタビューが再放送されたり、ホワイトハウスのブリーフィング・ルームやナイトクラブで視聴されたり、彼女の出演料は高くなれば)、彼女の影響力について考えなければいけなくなる。何せクリフォードがトランプに気圧されることなく、ツイッターで活発に発言しているのだ。

今や、首都ワシントンの政治家たちにとって39歳のクリフォードは予想外の勢力になっているといえるだろう。トランプに揺さぶりをかけることができるのは、ロバート・ミューラーのような著名弁護士ではなく、彼女だったのだ。

「革新的なポルノ女優」

一方、クリフォードをよく知る人たちは、一連の事態について違った印象を持っている。クリフォードは、搾取や不払いが蔓延するいかがわしい業界で、どうにか生き延びてきた。少なくない彼女の出演作のタイトルは、とてもここには書けないような代物だ。そんな普通ではない業界にあっても、クリフォードはそのほとんどの仕事生活においてきちんとした女性であり続けた。

彼女は天性の自己プロデュース力で、滅茶苦茶な業界のストリッパーからスター女優兼監督へとのし上がり、20代後半にはときおり大きな成功を収めている。そんな彼女をたかが紙切れ一枚で有能な弁護士軍団を雇ったとしても打ち負かせるわけがないのだ。

息の長いポルノ女優の1人であるニナ・ハートレーはクリフォードについて「彼女がボスであることは誰もが知っていたわ」と語る。その昔、恐らく最も有名なポルノ男優であったロン・ジェレミーも、クリフォードを「革新的なポルノ女優」と話す。

彼女のR指定コメディの代表作である『ノックトアップ』や『40歳の童貞男』の監督をしたジャド・アパトーは、「彼女はとても真面目なビジネスウーマンであり映画監督で、自分のキャリアの主導権を握っている」と語る。「彼女は侮れない人物だ」。

チャンスさえあれば、マルーン5のミュージックビデオに出演したり、ルイジアナの上院議員の立候補者と公の場でいちゃついたり、未来の大統領が参加しているセレブのゴルフトーナメントに登場したりした。クリフォードは注目されることを最大限に活かすことで、テキサス州ダラス郊外での快適な暮らしを手にしたのである。

彼女には娘と3番目の夫、それから馬術の競技会に参加するという高尚な趣味がある。「彼女はしっかりと馴染んでいるよ」と、競技会のトレーナーであるパッキー・マッコーガンは語る。「可愛い女の子が馬に乗っているって感じだよ」 。

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