ロイターが「ロボット記者」を使う真の狙い

業績記事に活用している「リンクス」とは?

速報ニュースを他社より早く!(写真:Ociacia/iStock)

号外だ! 号外だ! ロボットがやって来る!

この記事はデジタルマーケティング戦略に特化したメディア「DIGIDAY[日本版]」(運営:メディアジーン)の提供記事です

ロイターではいま、20名以上のジャーナリストが、「リンクス・インサイト」という名のツールをテストしている。このツールを使えば、企業の収益報告に関する記事の3分の2を自動で執筆できる。とはいえ、少なくとも現時点では、ジャーナリストに完全に取って代わるロボットは登場していない。

リンクスは、データに何らかの傾向や異常を見つけると、メール、メッセンジャーサービス、あるいは記者のデータ端末を介して、記者にそのことを通知する。また、記者がこのツールに企業名や検索語を入力すると、さらに詳しい知見を提供する。いまのところ、このツールの主な対象はマーケットデータだが、ゆくゆくはほかの分野にも展開する予定だという。

「リンクス」活用の狙い

「重要なことは、深く掘り下げた記事をマシンに書かせることではなく、機械の強みと人間の強みを組み合わせることだというのが我々の考えだ」と、ロイターで編集業務、データ、およびイノベーション担当エグゼクティブエディターを務めるレグ・チュア氏はいう。「マシンは、休むことなくデータを調査して、パターンを検出する。判断を下し、コンテキストを提供し、データを抜粋するのは人間だ」。

チュア氏によると、ロイターでは、このプラットフォームの調整、データの分析、言語認識能力の強化にかかわる技術スタッフとして、さらに十数名を配置しているという。

ロイターは2500名の記者を抱えている。その全員にリンクス・インサイトの利用を義務付ける予定はないが、いまの導入規模でも、記事を書く時間を節約することの効果が現れるだろう。このツールの目的は、通常なら見つけ出すのに時間がかかる知見を得られるようにし、同時に正確性と効率性を高めることにある。

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